来週、8月17日発売。2年ぶり4枚目のアルバムですね。「毎日新聞」の「今月の特撰盤」に取り上げようと思って何度か聞いてました。今までの彼女のアルバムではやってなかったこと聞けなかったアレンジやサウンド。力作でした。
彼女の代々木国立第一競技場公演を見ていて、父親に誘われた娘さんというカップルの多さに驚いた話はこの間書きました。僕の友人の息子さんがギター教室をやってるんですが、あいみょんを弾きたいというお父さんが増えてるんだそうです。
世代を超えたシンガーソングライター。すでに国民的という肩書がつくかもしれません。でも、新作はそこに留まってない。クラブミュージックやファンクにノイズロック。色んな音楽の要素が取り入れられている。
いわゆるフォークロック的な曲が軸にはなっていて”らしさ”はありつつそれだけじゃない。歌もラップ調があったりモノローグ的なものがあったり気持ちいいくらいに自由。歌も気持ちよさそうに歌ってます。
ジャンルよりも何よりもこの伸び伸びとした空気があいみょんなんだな、と思わせてくれる。この数年で環境も激変、知名度もうなぎ上り。そういう広がりを謳歌している。そういうメジャー感が気持ちいいアルバムでした。
今年27歳かな。大人と子供の中間のようなスタンスで曲を書いている。10代や20代前半の人たちに向けた「お姉さん」的な曲があったり今だから歌える「初恋」の歌があったり。ラブソングも生活感が変わってきてる感じですし。
もともと巧みだった男女の間のすれ違いや感情の起伏の表現がより巧みになってるようですし。細かいところに気を使って書いている。言葉数も今までで一番多いでしょう。シンガーソングライターだなあと思わせてくれます。
拓郎さんの番組での対談は終わったんでしたっけ。これからかな。どんな話をしてるんだろうと。今までも影響されたという話は聞いてますが、もし、彼女に拓郎さんから受け継いでほしいものがあるとしたら「自由」じゃないかと思ってるんですよ。
型にはまらない自由さ。その時に気分で音楽の形が変わってもいいじゃないかというくらいの発想。アルバムにはそんな片りんが随所に感じられました。若い頃の屈折や背伸びから解放されたアルバムという感じもしました。
年を重ねるごとに自由になってゆく。そういうアーテイストを見ているのは楽しいって、娘や孫を見ている感じだね(笑)。というわけで曲ですね。すでにシングルで出ててアルバムの最後に入っている曲「愛を知るまでは」を。
明日と明後日はゴダイゴ関連の取材。明日は横浜。暑そう。熱中症対策を第一にして出かけます。じゃ、お休みなさい。