この間インタビューしたGLIM SPANKYの新作アルバムですね。先日、8月3日に発売になりました。明日、大宮のNACK5で完パケです。かなり早めにインタビューが出来ていたんでコロナに引っかかることがなかったのは幸いでした。
GLIM SPANKYは松尾レミさんと亀本寛貴さんのユニット。ほとんどの詞曲を書いているのが松尾さんですね。長野の高校の先輩後輩。亀本さんの方が一学年上なんですけど、彼は「松尾さん」と呼んでレミさんは「亀」と言ってます(笑)。
彼は名古屋の大学に進学していたにも関わらずレミさんが東京の大学に入ると自分も東京に移ってバンド活動に専念するようになった。自分の人生は彼女の才能のポテンシャルにかかってると明言してます。お互いを認め合っての関係なのが分かる。
レミさんは親族が画家だったり70年代のロック、サブカルに傾倒していた父親の影響を色濃く残している。91年生れという世代では考えられないほどあの頃のカルチャーに精通している。それでいて「あの頃は良かった」に留まってない。
デビュー当時は70年代色が鮮烈でしたからね。ロック好きな関係者や音楽ファンから熱烈に支持されてましたけど、そういう時期を抜けてもっと幅の広い音楽を作れるようになった。新作アルバムはその手ごたえを感じさせます。
若いなあと思ったのは自分の作品について語ることが楽しくてしょうがない。何を伝えたかったか、どんな曲にしたかったか。アルバム全曲ついて話が止まらない。清々しいインタビューでした。こんなラジオ番組はないと思いますよ(笑)。
二人とも30代になったばかり。ジャニスジョプリンやジミヘン、ジムモリソンが27歳で死んだことを知っているレミさんにとって30代というのはどういう年代なのか。話してて実に楽しい。そんなインタビューでした。
というわけで、アルバム「Into The Time Hole」の中から「ドレスを切り裂いて」。誰かのドレスじゃありません。自分のドレス。SNS社会で自分をよく見せるために何重にもまとったドレスを自分で切り裂け、というメッセージソング。でも、言葉はどこか妖艶。成長の証しです。じゃ、お休みなさい。