5月から始まっているツアー「宜候」の東京公演。実は初日の立川公演に行こうと思っていたんですが、例によって例のごとく、申し込みが3週間前までなのをうっかりしていて間に合わず今日になってしまいました。
でも、アルバムが東京で作った最後のアルバムということでしたからね。彼の上京してからのことを綴った私的なアルバムという面もありましたし、やっぱり見るのなら東京公演だなあ、と思ってもいました。
いいコンサートでしたね。色んな意味でです。こうやって人前で歌えることの喜びみたいなものを噛みしめている。コロナもあるでしょうし30周年ツアーが思ってもいなかったことで中止になったということももちろんあるでしょう。
お客さんの前で歌える喜び。歌いながら感情が高まっているように見えた場面もありましたし。彼自身はもちろんのことミュージシャンとの呼吸とか選曲の妙とか色んな意味でいいコンサートだと思いましたが、何と言っても客席の拍手が全てを物語ってました。
ともかく温かい。「頑張れ」みたいな上から目線じゃない。もっとしみじみしている。客席も同じ空間で彼の歌う姿や声、演奏を反芻している。言葉が適切かどうか分からないんですが、どっか「家族」みたいに見ている。
かと言って「絆」というほど大げさでもない。お互いが過ごしていた時間もあるでしょうし、聞く側も何かを乗り越えてきて今がある。色んな感情が拍手にこもっている気がしました。コロナ禍で思うことでもありますが、拍手は雄弁です。
もう東京は離れてると言ってましたね。事務所は東京だけど生活は別な場所。それがどこかは知らなくていいのかもしれませんけどね。作品さえあれば、というのもこの間の諸々の中で改めて思ったことでしょうし。
そう、思いがけなかったのは「猫」の話でした。アルバムの曲にも「猫」が出てましたけど、今まで「犬」派だった彼が「猫」に惹かれている。実は、前から彼の歌は「猫」派なんじゃないかと思ってたんですよ。
彼の歌の中にある生活感とか温度感、人恋しさみたいなものは「猫」に通じるような気もしてましたし。「犬」派のようなアクテイブな感じもなかったですから。「犬」の飼い方も猫みたいだなと思ったことがありました。
「猫」派になった彼の新作が聴きたい(笑)。東京を離れて新しい環境で思うことを綴ったアルバムも出てくるのではないでしょうか。というわけで、復帰、旅立ち。ここからまた始まるでしょう。曲ですね。猫を歌った曲「なんかおりますの」を。明日は4回目のワクチン。じゃ、お休みなさい。