伝説のライブですね。武道館史上初の10日間公演の最終日。5人のオフコースの最後のステージ。今年が40周年。先日、僕は行けませんでしたが、その日に武道館でオフコース・クラシックスというコンサートも行われました。
あの40年前のコンサートがボックスとして発売になる。そのブックレット用の原稿を書いてほしいという依頼がありました。ただ、僕の見たのは他の日だったんで、改めて取材して書こうとオフコースをずっと見ている人のインタビューをしてました。
と言っても40年前ですからね。そういう人はほんとに少ない。しかも彼らのことを客観的にも語れる人。あの武道館の意味付けも出来る人。一人はFM COCOLO「J-POP LEGEND FORUM」でもお願いした木村史郎さん。
76年からオフコースのライブのPAを担当していて、今も小田さんのツアーに欠かせないエンジニア。番組では聴けなかったことも交えてあのライブがどういうものだったのか。当時のオフコースがどんなバンドだったのか、じっくり聞いてました。
ラジオは時間の制限もありますし、話す方も自分の声が流れるとなると緊張もするし言葉も選びます。言えないこともある。文字ですからね。しかもインタビューがそのまま活字になるのでもない。貴重な証言が色々聞けました。
もう一人は、原盤を制作しているフジパシフィック音楽出版のA&R。つまり制作から宣伝などを担当する係。柿崎譲志さん。77年から音源制作に関わった人。彼も以前、FM COCOLO「J-POP LEGEND FORUM」に出て頂きました。
でも、一つのコンサートを軸にするという機会は多くないです。二人の話を中心にしながら82年という時代、オフコースというバンド、日本の音楽シーンみたいな話を書こうとは思ってるのですが、どうなりますか、はまずいか(笑)。
頑張ります、ということで。ライブの映像を改めて見直していて、こんなに繊細な表現力を持ったロックバンドなんだと再認識しました。「言葉にできない」のひまわりの映像は今見ても素晴らしいです。
当時を知っている人がどんどんなくなってますからね。オフコースの育ての親ともいえる東芝EMIの武藤さんも他界されました。元気な人が知っていることを語っておく。それを残すのが僕の役割なのかもなあ、と思いつつのインタビューでした。
というわけで40年前の伝説の場面、「言葉にできない」を。その前の曲「心はなれて」から続けてどうぞ。初めてライブCDとしても発売になります・。じゃ、おやすみなさい。