FM COCOLO「J-POP LEGEND FORUM」の7月の特集ですね。「八神純子」。アメリカの音楽団体「Women Songwriters Hall of Fame」から「殿堂賞」を受賞したことを受けての「緊急特集」です。
つまりアメリカの「女性ソングライターの殿堂入り」したということですね。もちろん日本人では前例がありません。去年創設された団体でまだ二回目ということでグラミー賞などとは比べられませんが、こっから歴史が始まってゆくわけで、画期的なことは間違いないです。
70年代や80年代にポップミュージックを好きになった音楽ファンやミュージシャンにとってアメリカはやっぱり夢の国だったわけですし、進出したいとか向こうで活動したいと思った人は数えきれないでしょう。
どんなに歴史が浅くても「殿堂」ですからね。しかも「女性ソングライターの」という括りがあります。歌い手の賞じゃない。曲作りに対しての賞なわけです。7月は他の特集を考えていたんですが、急遽の変更。本人が4週出てくれます。
78年デビュー、同じ年にデビューした竹内まりやさんらとともに80年代の前半の新しい流れの立役者だったんですが、86年に結婚して渡米。その後10年くらいは日本でもCDを出してたもののぱったりと動きが伝わらなくなりました。
日本での活動を再開したのが震災の後。被災地を廻ったりしながら新しい活動の形を確立していった。今も活発なライブ活動を展開、若い頃を遥に凌ぐ表現力の歌を聞かせてくれてます。声、素晴らしいですよ。
彼女のことはデビュー前から知ってるんですよ。文化放送で彼女が川村尚さんというDJと一緒にやっていた「ミュージック・トリップ」とおう番組の構成をしてました。川村さんはその後、地元の関西に戻って川村龍一として成功しました。
通称DEDE。僕より三つ上かな。彼は元々学研の音楽雑誌を作ていた編集者だったこともあり気が合ってたんですね。でも、69歳でなくなってしまいました。FM COCOLOは大阪の放送局ですからね。
あの頃は、僕が関西の放送局で自分の番組を持ってしゃべるなんて想像も出来なかったですからね。彼に対しての報告みたいな気分もあります。純子さんは、当時ことだけじゃなく、アメリカでの活動も含めて日本での評価が高くないです。
80年代前半。今、ブームになってる”シテイ・ポップス”という呼ばれ方もなくて、アイドルと一緒にされたりしているという時代。竹内まりやさんがそういうシーンが嫌で引退して家庭に入った話は有名ですね。
純子さんも同じようにイギリス人と結婚してアメリカへ渡ってしまった。日本の業界は日本を離れた人に対しては冷たいですからね。評価が定まってないはそういうこともあるのでしょう。そこにこの「殿堂賞」ですからね。「緊急」になります。
ただねえ、明日も暑い。今日は一日、家で台本を書いていたんで一歩も出なかった。仕事場にも行く気がしなかった。明日、36度だそうです。どうやって行けばいいんだろうという感じ。ともかく無事に帰ってくることを考えるしかありません。
最近、おめでたい話が少ないし素直に祝いたいと思ってます。曲ですね。今回の受賞のきっかけになったのがこの曲だったそうです。83年のアルバム「FULL MOON」から「黄昏のBAY CITY」を。”シテイポップス”です。じゃ、お休みなさい。