人に言われるまで知らなったんです。2015年のアルバム「Journey of a Songwriter」の中の「アジアの風 青空 祈り」の「Part2・青空」のリメイクバージョンが公開されてます。水谷公生さんが全面的にサウンドをリメイク。2022年の音になってます。
水谷さんは元々ギタリストですけど、今はデジタルを駆使したサウンドメーカーになってますね。ずっとベルリンで暮らしてましたけど、コロナで向こうに行けず日本で生活してるようです。彼は、日本にいた時から反戦デモに参加したりしてましたからね。
ヨーロッパの現状や暮らしぶりもよく知ってるだけに、2月からのウクライナ情勢に胸を痛めていたんでしょう。やりきれない思いを音に乗せてあの曲を再生させたという感じです。どこか切羽つまったような緊張感のあるバージョンになってます。
曲というのは少し解釈を変えて音に手を加えるだけで全く違う意味を持ってくる。あの曲は戦後70年という節目のアルバムに入っていたわけですが、そういう曲には聞こえない。今の世界が直面している危機そのものを歌っているように聞こえます。
こういう情勢になってから歌ったわけではなくて、7年も前に言い当てている。驕った「指導者」の暴走が世界を破滅に追い込もうとしている。言葉にならない怒りがデジタルな音でより屈折した感情をリアルにしてます。
アーテイストの本質というのは思いがけない時に思いがけない形で現れたりするものでもあるのでしょうが、水谷さんのアレンジとサウンドメイクは、それを実感させてくれてます。ファンの方はもちろんご存じでしょうけどね。
映像はステージで使われてたイラストレーション。ニュース映像よりも雄弁です。そして、新しい音がより強烈なメッセージを放ってます。音と映像が合致した時の説得力。一度ご覧になってみてください。
今日も妙なお天気でした。明日から30度超えが続くらしいです。この夏を乗り切れるんだろうか、今から心配になってます。携帯用のレインコートを買いました。スタジアム公演には必要になるでしょうからって、誰のだ(笑)。
というわけで、曲です。浜田さんの「アジアの風 青空 祈り Part2 青空(2022 Remake Version)」を。
じゃ、お休みなさい。