FM NACK5「J-POP TALKIN’」のインタビュー。7月6日に出る佐野元春&THE COYOTE BANDの6枚目のアルバム「今、何処(
Where Are You Now)」.についてですね。「自信作です」という彼の言葉通り熱の入った話になりました。
インタビューは2年ぶりかな。この前は40周年のボックス。あの時はこれまでを振り返る話が多かったですが、今回はバリバリの新作ですからね。前回と違って当然という感じ。予定時間に収まらない異例の形になりました。
新作は6枚目。5枚目が4月に配信で出た「ENTERTAINMENT!」。「今、何処(Where Are You Now)」はその両方が入った二枚組になるのではという噂もありましたが、「ENTERTAINMENT!」は特典盤になってました。
そういう意味では二枚とも2019年の緊急事態宣言以降に書かれた曲ですからね。同じ時期に書かれたものをそれぞれのテーマに振り分けたという面もありそうだったので片方だけの話を聞くわけにもいかない。
放送が7月2日と9日。「今、何処(Where Are You Now)」は発売前には曲が流せない。二枚のアルバムについてのインタビュー。と言ってもオープニングを入れて14曲。両方で24曲。質量ともに申し分なし。近年の最高傑作でしょう。
どの曲もTHE COYOTE BANDの充実ぶりと佐野さんのクリエィティビティの切れ味を感じさせる曲ばかり。全曲についてあれこれ聞いてみたいことばかり。時間の限られているラジオ番組には勿体ないアルバムです。
それにしても、デビュー43年目でこれだけシャープなアルバムが作れるということ自体が驚きです。今までものそれぞれの時期にあった佐野さんが二枚のアルバムに今の鮮度ともに収まってます。43年目の金字塔という感じです。
バンドもカッコいい。若い頃の粗削りさと違う自在の表現力。若さのエネルギーやスピードとは違う軽やかさに円熟のグルーブが加わった。カッコよさと気持ちよさ。佐野さんとの一体感はライブを重ねた産物以外の何者でもなさそうです。
若いバンドのお手本にもなる。こっからまた新しい何かが始まる。番組では一端しかお伝え出来ないでしょうが、期待に違わぬアルバムになってます。自分のインタビューの力量不足がもどかしい。そんな時間にもなりました。
ツアーも後二本かな。ツアー終了後の発売です。というわけで先行で発売された「銀の月」を。じゃ、お休みなさい。