6月15日発売。来週ですね。後10日あまり。FM COCOLO「J-POP LEGEND FORUM」の6月の特集は「小田和正」。前半二週は全曲紹介。一週目が評論家の小貫信昭さん。もう収録は終えました。
来週の収録が二週目。小貫さんが一番近しい評論家としてこのアルバムをどう思ったかを語って頂くんですが、二週目は何と、フジパシフィックミュージック代表取締役の朝妻一郎さん。音楽ビジネスの一大功労者。LEGENDです。
日本は音楽の出版ということに関しては欧米に比べて大きく立ち遅れてました。その中で最も成功した一つがフジパシフィックミュージック。通称、フジパ。66年の立ち上げの時の第一号社員が朝妻さんですね。
4月に「最新音楽本特集2022」をやった時に朝妻さんが書いた「高鳴る心の歌~ヒット曲の伴走者として」を取り上げた時にも来て頂いてます。オフコースはデビューの頃からのお付き合いという方。コンサート会場にも必ずいらしゃいます。
小田さんの86年の最初のソロアルバム「K・ODA」はロサンジェルスに長期滞在して作ったものでしたけど、あの時のセッテイングも彼だったと思います。50年一番近いところで見てきた制作者ですね。
ひょっとして最後のアルバムになるかもしれない、という今回のアルバムをそういうお付き合いの人がどう受け止めたか。これまでの話も織り交ぜながら訊いていこうと思ってます。というようなこともあってアルバムを聴き直してました。
昨日、今日、福島でツアーの初日だったんですよね。どうしようかと思ったんです。特集があるんでと言えば見せてもらえたでしょうけど、FM COCOLOは大阪ですからね。大阪公演は7月。「一緒に期待しましょう」という感じですね。
アルバムはしみじみしていていいアルバムです。過剰なことが一切ない。選び抜かれた言葉と計算され尽くしたメロデイー。飄々としていて暖かい。淡々としていて風通しがいい。それでいて揺るぎない。”シンプル”の教科書のようなアルバムです。
小田さんのアルバムをこうやって紹介するのもこれが最後かもしれないなあ、みたいな感慨もありつつの一か月です。どんどんそういう感じになりますね。というわけで、曲ですね。アルバム「early summer 2022」から「風を待って」。じゃ、お休みなさい。