4月23日に始まった30周年ツアー「半世紀へのエントランス」の東京公演。11日発売のベストアルバム「2011~2015」「2015~2022&NOW」にメンバー4人の座談会の映像の中で桜井さんは「30周年に縛られたくなかった」と言ってました。
「30周年」ではなく「半世紀」、つまり「50周年」への入り口という認識。「ここまで来た」ではなく「ここから始まる」という感覚。レッテルとか先入観とかパブリックイメージに縛られない。彼ららしいと思いました。
その座談会の中で、桜井さんが「成功者の言葉が響かなくなるのが怖かった」という話をしてたのが印象的でした。「言葉のリアリテイ」を失わないようにするにはどうすればいいのか。「半世紀への入り口」というのもそんな例じゃないでしょうか。
あれだけの実績を残しつつ、そこに安住しない。むしろそれに縛られることを避けている。ベストアルバムはそのための内省の軌跡に思えました。きっとそういうライブになっているのでしょう。
「30周年」を祝うというより「半世紀」への旅立ちツアー。潔くも清々しいライブになるような気もしますが、どうなりますか。東京ドーム、久しぶりなんですよ。いつ以来だろう。少なくとも2020、2021年は行ってませんからね。
その前の記憶が飛んでしまってる。野球中継とか見てると随分綺麗になったみたいな話もありますし。きょろきょろしてしまうかもしれません。今日も気温は冬日。今、外は10度を超えたくらい。寒かったです。
というわけで、東京ドームの前に取材が一本。何の取材かはおいおい書いてゆくことになると思います。こういう話が書けるのもいまのうちだなあ、と思う今日この頃です。曲ですね。ベストアルバムの「2011~2015」の最後の曲「未完」。
終わる話ばっかりですからね。「未完」。「未来へ続く扉ノック」する感覚を思い出せれば。じゃ、お休みなさい。