FM COCOLO「J-POP LEGEND FORUM」の4月の特集「最新音楽本2022」の三週目でご紹介する本ですね。横浜に拠点を置くテレビ局、TVK、テレビ神奈川のことを書いたものです。書いたのは1963年生まれのライター、兼田達矢さん。
70年代、「ヤングインパルス」「ファンキートマト」、80年代「ファイテイング'80’s」「ライブトマト」、90年代「ライブ帝国」とライブを主体にした番組を制作、地上波のテレビ局とは全く違うムーブメントを発信してきた局ですね。
何があの局をそうさせていたのか、どんな人たちが働いていたのか、業界関係者はどういうサポートをしていたのか、そして、アーテイストはどう受け止めていたのか、数十名のインタビューや取材を織り込んだドキュメンタリーです。
TVKはUHFでしたし、僕は東京の西の方で育ちましたから、そんなに熱心な視聴者ではなかったんですが、面白いことをやってるなあ、という目では見てましたね。特に80年代後半からのバンドブームでは新しいバンドもどんどん扱ってましたし。
同業の平山雄一さんがかなり頑張ってましたからね。意識せざるを得なかったというのもある。でも、そういう「点」でしか知らなかったんで面白く読みました。中心になっていたのが伝説のプロデユーサー、住友利行さん。彼が全面協力してます。
兼田さんをゲストに迎えての収録は来週。明日には台本にしないといけない感じです。選曲は、彼の思い入れのある曲を選んでもらってるんで、その分、時間はかからないと思いますが、出演者が膨大な分、どんな話にするかは悩みそうです。
本の最後に「ファイテイング80's」と「ライブトマト」の出演者と演奏曲のリストが載ってるんです。こういう記録はやっぱり面白いです。番組を通したロック史。え、こんな人が出てたんだと思ったり。浜田さんが二回出てました。
80年の「HOME BOUND」の時ですね。「終わりなき疾走」「反抗期」「陽のあたる場所」「明日なき世代」を歌ってました。ご覧になった方、いらっしゃるんでしょうね。兼田さんは甲斐さんのファンクラブの会報を作ってる人でもありますね。
でも、こうやってちゃんとお話しする機会は初めてかもしれません。そういう意味の楽しみもあります。というわけで、「ファイテイング80's」と言えば、司会は宇崎竜童さん。ダウンタウンブギウギバンド、あ、ファイテイングになってましたね。
ダウンタウンブギウギバンド、改めファイテイング・ブギウギバンド。メジャーから離れてインデイーズで活動してました。「鶴見ハートエイク・エブリナイト」を。あの辺の工場地帯の駐車場でやったライブを見に行きました。じゃ、お休みなさい。