というイベントがありました。昔々、あるところに、という感じですけど、そんなに前じゃないです。1985年6月15日、場所は、旧国立競技場ですね。それまでスポーツイベントでしか使ったことのない会場で初めて行われたコンサートでした。
「80年代ノート」は今、「1985年」。やっぱりこの話は書かないとという感じですね。少なくとも80年代最大の音楽イベントだったことは間違いありません。拓郎さんが司会をしてオフコースと一緒に歌うというシーンから始まりました。
アルフィーやラッツ&スター、アンルイス、山下久美子、イルカ、さだまさし、財津和夫、チェッカーズ、サデイステイック・ミカ・バンドとユーミン、はっぴえんど、佐野元春、サザンオールスターズなど19組、ミュージシャンも入れると100名近い。
70年代を支えてきた人たちと80年代の新しい流れを切り開いた人たち。世代とジャンルが出会った歴史的位一夜でした。主催が民間放送連盟音声放送委員会。民放ラジオ局、当時64局が加盟してました。
1985年は国連の国際青年年でそれにあわせて企画された。84年にイギリスでライブエイド、85年の5月にはアメリカで「We are the World」がありましたからね。世界的な流れの中での日本のイベントでした。
昨日、色々片付けていて、民間放送連盟が発行した「事後報告書」というのが出てきたんですよ。ステージの大きさとか、出演者の協力具合とか忘れかけていたことか改めて知ったことが色々書かれてました。
あの時、FM TOKYOと文化放送の特番の構成をするんで現場にいたんです。でも、いたなあ、ということは覚えていても細かいところまでは覚えてない。ということは原稿が書けない。助かりました。
3年前かな。JFN系のネット番組「MUSIC TIMELINE・音楽年表」で当時ニッポン放送の編成部長だった亀淵昭信さんをゲストに「ALL TOGETHER NOW」の話を聞いたのですが、その時の話も参考になりそうです。
それにしても27年前、いや、37年か。随分時間が経ったなあという感じ。国立競技場は新しくなってしまいましたしね。ふっとあの時のことを書くのはこれが最後になるのかなあ、と思ったり。拓郎さんのラストアルバムの詳細も明らかになりました。
「ラスト」という言葉が沁みますね。誰もがいつかは迎える「最後」。自分で決めるか決めないかはその人によるのでしょうが。みんな若かった頃の記憶をたどりながら「その日」に向かってゆくのでしょう。
というわけで、曲ですね。「ALL TOGETHER NOW」のテーマ曲、松任谷由実さん・小田和正さん・財津和夫さんで「今だから」を。じゃ、お休みなさい。