仕事場の押し入れやクローゼットとかあちこちに段ボールがあるんです。家のリフォームあったのが2009年かな。その時に家には入りきれない資料や本、雑誌などをまとめて仕事場に送ってそのままになってるんです。
CDもそういう状態になっていて、それは押し入れどころじゃなくて部屋が二つ埋まってました。ただ、そちらの方は台湾の清華大学に寄贈したんで一段落はしてるんですが、他のものは未だに手付かず。もう10年以上開けてないものがある。
共同通信の「80年代ノート」の材料になるものが埋まってないか。思いがけないものが出てこないか。資料というよりガラクタの山を引っ掻き回してました。全く参考にならないものばっかりでしたけど、なかなか楽しい時間でありました。
そんなこと言ってる場合じゃないんですけどね(笑)。未整理のまま段ボールに突っ込んでますからね。時代もバラバラ。90年代の雑誌やCDの紙資料の中に70年代のものがあったり。こんな雑誌に書いてたんだという原稿が見つかったり。
雑誌はだいたいが短命。80年代当時の音楽雑誌で残っているものはほとんどない。自分が書いてない号でも思わず読んでしまう。書いている人の顔ぶれでなつかしくなったり。出ているアーテイストよりも書いてる人に目が行くのは職業柄ですね。
何が入ってないか、段ボールに書いてませんからね。開けてみないと分からない。本だと思ったらアナログ盤だったり。アナログ盤はほとんどをトランクルームに預けてるんですが、そこに行ってないものが結構出てきたり。
そういうタイミングなのかもしれないなあと。コロナ以降、新しいムーブメントと切り離されてしまった感覚がありますし、実際、ライブとかインタビューとかそういう機会が減ってる。ちょっと立ち止まって振り返れと言われてる感じもしますし。
断捨離というほど意識的ならずにこれまでを振り返る。段ボールはそういう入り口になってるように思ってました。その分、原稿は持ち越してしまいましたが(笑)。まだ開けてないものもありますからね。ぼちぼちやっていきます。
というわけで、今日見つかった資料を使って何が書けるか。明日の作業になりそうです。曲はこれしかないでしょう。「時間旅行」は松田聖子さんですが、原田真二さん「タイムトラベル」を。じゃ、お休みなさい。