全面侵攻が始まりました。ロシアは「侵攻」ではないと言ってるみたいですが、それは言葉遊びみたいなもんでしょう。「支援」とか「維持」とか言い換えても軍隊を動かしてましてやミサイルまで発射しているわけですから同じことです。
ニュースを見ながら遠くヨーロッパで起きている戦争という感じがしないんですね。世界の超大国でああいう独裁的で独善的で問答無用の国というのはロシアともう一つ、中国があるわけで、現にロシアに助け舟を出してるようですし。
その中国が、同じように虎視眈々と狙っているのが台湾。そこに実際に住んでいる人たちの意志を無視して「俺のもんだ」と強引に支配下に置こうとしているわけで、きっと同じようなことをするんだろうなあ、という暗澹たる気分。
台湾のことがなければ、もう少し冷静にニュースを見ることもできるんでしょうけど、そうはなれなくなってるんです。もう何度も書いてますけど、台湾には僕の送ったCDのライブラリーがありますからね。以前とは親近感が相当違います。
台湾が今進めている「自由と多様性」を重んじた国造りには全面的に共感してます。日本の音楽の面白さもそれでしょうし。一昨年か、台湾の清華大学に行った時に図書館の人と話をした時にも、そこに共感してくれました。
音楽には自由がある。そして、人間には色んな考え方もあるし生き方もある。十人十色だから面白いということを国として形にしようとしている。ロシアと中国はその反対ですからね。価値も正義も一つしかない。「自由」は敵だと思っている。
コロナの後の世界はそういう多様性を重んじる国と禁じようとしている国とに分かれるんだとしたら、後者の方が力を持っているように見えることが気持ちを暗くしますよね。超大国の二国がそこで結託したら世界はどうすればいいんでしょうね。
さっきのニュースではロシアはすでに核兵器を使用する訓練は行っているという話でした。世界中が人質になってしまった。いきなり崖っぷちに立たされてしまっている。一人の権力者次第で突き落とされてしまう。こんな危機が来るとは。
と思いつつ、今日も淡々とPCに向かう一日でありました。ということで、曲ですね。今日は「80年代ノート」の「84年」。短い原稿なんですけど、アルバムを聴き直したり資料を探したりしてるとそれなりに時間もかかります。
書いていたのは、竹内まりやさんの「アルバムVARIETY」について。「シンガーソング専業主婦」の誕生。その中から「マージ―ビートで唄わせて」を。ビートルズには「BACK in the USSR」という曲がありましたが。平和な時代だったことになりますね。じゃ、お休みなさい。