「コロナ」が収まった後にそれまで考えられなかったようなことが起こるんじゃないかなあ、とは何となく思ってたんですね。世界中が疲弊してしまって出口が見えなくなっている。負のエネルギーみたいなものがどこかに向かっていくことになる。
世界史にも世界情勢にも詳しくはないですけど、そういう曲がり角に起きてきたのが戦争だったということくらいは分かります。どこの国の戦争にもそういう起因があるでしょうし。国内に鬱積した問題のはけ口で戦争に向かってゆく。
ニュースを見たいわけじゃないのにニュースから目が離せなくなる。見ていたと言って何かが解決することもないし、疑問の答えが見つかるわけでもない。気分は暗くなるし憂鬱感は深まるばかりだし絶望的な気分になる。
そこに住んでいる人の意思にかかわらず大国が「領土」宣言する。自分の言いなりになる都合のいい人たちを集めて「独立」させる。強大な軍隊を持っている国の言い分が「正論」としてまかり通ってゆく。
その口実は「平和の維持」。どっかで聞いたよなあ、という白々しい気分。いつの時代でも「戦争」は「平和」が隠れ蓑になって始まってゆく。自分に都合のいい「平和の維持」のためなら何千人、何万人の命が失われても構わないと言わんばかり。
でも、なぜそんなに「領土」に執着するんでしょうね。勝手にそこは俺んちだと宣言して人の家に居座ってしまう。しかもとんでもない武器を持ってるんで誰も止められない。もっと厄介なのは、それに対して喝采を送る人もいる。
世界は「領土」をめぐって混乱してきた。その先には「破滅」が待っていることくらいは分かってるでしょうに。それでも名誉欲にとりつかれた人たちはそこに突き進んでゆく。ロシアとウクライナ。どうなってゆくんでしょう。
音楽は平和でいいです。「平和の維持」のために人を殺したりしません。でも、無力です。無力だからいいのかもしれません。と言いながらも普通通りに喫茶店で原稿を書いてました。明日もそういう日になりそうです。
昔、村上龍さんに「海の向こうで戦争が始まる」という小説がありました。始まらないことを願いながら。ということで、曲ですね。シンコーミュージックの「ALL AREA」の「ラストツアー」レポート、締め切り通り。みゆきさん「僕たちの将来」を。じゃ、お休みなさい。