明日、彼女のインタビューなんです。NACK5「J-POP TALKIN’」のTHE ALFEEの次のゲスト。3月16日にカバーアルバム「ユーミンをめぐる物語」が出ます。思い切ったタイトルでしょう。「物語」ですからね。そこにストーリーがある。
選曲などはもう公になってるんでご覧いただければと思うのですが、知名度だけじゃない明確な意図が見えます。選ばれている13曲の中で新曲は1曲。他の12曲のう予9曲が4枚のアルバムから選ばれてるんです。
81年のアルバム「昨晩お会いしましょう」から3曲、79年の「悲しいほどお天気」と83年の「VOYAGER」、73年の「ひこうき雲」から2曲。「卒業写真」や「DESTINY」「リフレインが叫んでいる」などもありますが、それだけじゃない。
普通のカバーアルバムじゃないよな、という面が随所に見える。何しろ、プロデユースが松任谷正隆・由実のご夫妻。つまりプロデユ―サー・アレンジャーと作者、歌い手がプロデユースしている。こういう例は思い当たりませんね。
たいていは別のプロデユーサーが立ってカバー「される」人はあまり関わらない。どんな形になるのか楽しみにしてます、というスタンスでしょう。当事者がプロデユースするというのがどういうことなのか。
「ユーミンをめぐる物語」ですからね。「めぐる」というのは誰にとってかと言えばJUJUにとっての「物語」でしょう。違うかな。それはどんな「物語」だったのか。それぞれの曲にもそういう「物語」があるのかとか。
JUJUは「人生の教科書がユーミンだった」と公言している女性。じゃあ、どんな教科書だったのか。彼女は高校を卒業してからニューヨークに渡ってますからね。それはいつ頃の話なのか。アメリカでユーミンをどんな風に聴いていたのかとか。
そして、そういう「教科書」にプロデユースされるというのはどんな体験だったのかね。あれこれ聞いて見たいことが色々あるわけです。歌も素晴らしいです。ユーミンのようであり自分の歌になっている。そこにどんな「ストーリー」があったのか。
アルバムを何度も聞いて、オリジナルと聞き比べて何を意図していたのかを想像する。そういう準備は嘘をつきませんからね。楽しい作業でありました。でも、感染状況悪化につきスタジオで抗原検査をやってからのインタビューです。
というわけで曲ですね。まだ聞けないでしょうが、解禁になった時はぜひ。カバーされることが一番少ないユーミンの曲じゃないでしょうか。「ひこうき雲」を、じゃ、お休みなさい。