一昨日の書き込みありがとうございました。書かなくてもいいこと書いちゃったかなあと思ったりしてました。ああいう過去の出来事について書くときには、あまり自分にことに触れない方がいいのかなと思う方なんですよ。
つまり、そういうことを書いている文章を読んだりすると、この人は、その出来事についての考えを書きたいのか、その頃の自分の話をしたいのか、どっちなんだろうと思ったりするんですね。
そういう意味では自己顕示欲は薄い方かもしれない。むしろ他の人の話を聞いたり読んだりする方が好きですね、というようなことは前にも書いたかもしれませんけど。特に70年前後のことは、そういう書かれ方も多いですし。
いわゆる「武勇伝」的な書き方というのかな。サラリーマンになった人がお酒の席で後輩に向かって自慢げにそういう話をする、みたいな例はよくききますし。そういうオヤジにだけはなりたくなかったんですね。
でも、これだけ時間が経つと、実際はこうだったんだよ、ということは話したりしたくなる面もあるんです。今まで口を閉ざしていて初めて口を開いたという戦争体験者、広島の被爆者の方たちが出てきてるのもそういうことなんでしょう、って一緒にしては罰があたりますけど。
今年は、そんな話も増えてくるかもしれませんが、大目に見てくださいね。で、アルバムの話ね。明日のNACK5の「J-POP TALKIN’」の台本を書いていて、明日紹介するアルバムを聴いたりしてました。
浅井健一さんの「Mellow Party~LIVE in TOKYO」というアルバム。5年前に結成したTHE INTERCHANGE KILLS」というバンドでビルボードTokyoで行ったライブの模様ですね。エレキとアコギ、両方で歌ってます。
ブランキジェットシテイでデビューしたのが91年。去年が30周年ということもあったからでしょうね。ブランキ―時代の曲や、その後のバンド、ソロの曲を集めてます。でも、過去の曲をやってる感じがしないんです。
浅井さんは絵本作家としても知られてます。詩人。白人よりもインデイアンにシンパシーを感じさせるアメリカンニューシネマみたいな映像感と詩情。バイクとオイルの匂いのロマンチシズム、そして、マザーグースみたいな童話的ファンタジー。
ギターの音も乾いていて余韻がある。ドライでクールなセンチメンタリズム。64年生まれだから57歳か。「老いてない大人」の悲哀もある。戦争に対しての危機感の強い人でもあるんですね。それが「政治」にならずに「寓話」になってる。
というようなことを感じていて、番組のコーナーでは語り切れないなあと思ったりしながらここに書いてます。インタビューは石崎ひゅーいさんの完パケです。緑黄色社会はその次。さっき「MUSIC STATION」に出てましたね。
Saucy Dogも出てました。去年、アルバム「レイジ―サンデー」の時にインタビューのゲストでした。そういう人がテレビに出るとうれしい。親戚のおじいちゃんみたいですけど(笑)。Mステの特番にはひゅーいさんも出るみたいですね。
というわけで、浅井健一&THE INTERCHANGE KILLSのライブアルバム「Mellow Party~LIVE in TOKYO」から「ハラピニオ」を。「あの爆弾が落ちて世界は変わったよ」「人類はなんて愚かなんだ」と歌ってます。明日は大宮、そごうを覗いてみます。じゃ、お休みなさい。