「夢」と言っても「人生の夢」とか「将来の夢」というニュアンスではないです。夜に眠っている時に見る「夢」ですね。睡眠中の無意識の世界、ということになるんでしょうか。どのくらいの頻度で夢を見るのか。人によってかなり違うんですね。
何でそんなことを書いてるかというと、昨日、石崎ひゅーいさんのインタビューの中で、そういう話になりました。新作アルバムの「ダイアモンド」の中の「ジュノ」という曲を「夢に出てきたことを書いた」と言ったんです。
その曲を書いた部屋がすごく騒々しい場所だった。なかなか寝付けない夜が多くて毎晩夢を見ていた。普段はあまり見ない方なんで、その時は枕元にノートを置いて、朝、覚えている夢について書き留めていたんだそうです。
というような話を聞いていて、へえ、と思ったのは夢の内容というよりも「普段はあまり見ない」というところだったんです。そうなのかあ、と思った。僕は毎晩ですからね。それも一本や二本じゃない。一晩中と言ってもいいでしょう。
妙な夢ばっかり。何でこんな夢を見るんだろうと自分でも不可解になる。今朝も起きる直前に見たのは、ビアガーデンでお店の主人らしいオヤジさんと仲良くなって大ジョッキを一杯もらっているという時に目が覚めました。
どうしてそうなったのかの経緯は覚えてないんですけど、もらった時に自分でもジョッキを持っていて、そこに少し残っているのが勿体ないと飲み干してから新しいものをもらっている。その味まで覚えている。
何でそんな夢になってるのかさっぱり分からない。昨日はもっとひどい。そんな夢を見た日だったから、石崎さんの話が気になったのかもしれませんけど。真夜中に目が覚めると布団に5センチくらいの真っ黒な蜘蛛が載ってるんです。
それも心臓のあたり。目の前といっていいくらいの距離。思わず声が出て布団を剥いで起き上がって、部屋にあった殺虫剤を蜘蛛が飛ばされたと思うあたりに散布したんです。で、おそるおそる布団をまくってみても何もいない。
幻影だった、夢なのか、と思った。真っ黒な蜘蛛ですよ。何でそんな夢を見たのか全く分からない。そういうアニメを見たとか、昆虫図鑑に載ってたとか、テレビのドキュメンタリーでやってたとか、思い当たるところが全くない。
昨日は蜘蛛で今日は生ビール。俺の頭の中はどうなってるんだ、と怖くなる。意識下の深層心理みたいなものが出てくるのだとしたら、自分の中に正体不明な誰かがいる、というに思えたりするわけです。朝起きて夢で疲れてる時がありますからね。
夢について書かれた本はたくさんありますし、時間があれば読みたいとは思いつつ今に至ってますけど。そんな正体を知ってもロクなころがない気もしますし。単に眠りが浅いということに尽きるのかもしれませんけど。
中には楽しい夢もあるわけですから、自分の知らない自分を楽しむのが一番なんでしょう。でも、あの蜘蛛は怖かったですねえ。ほんとに声をあげて飛び起きてしまいました。実際にあんなのがいたら卒倒するでしょうね。
というわけで、夢の歌。今、ネットで見ていたら、「ネガテイブな情報を適切に処理するために悪夢を見る」という説があるんだそうです。つまり、「悪夢」にも「役割」があると書いてます。ほんとかな、とも思うんですが。
さて、「夢」の歌。みゆきさん「浅い夢」。いや、「最後の女神」かな。”一番最後に見た夢だけを人は覚えているのでしょう”。明け方に見る夢というのがそういうものなんでしょうね。「女神」に会う夢が見たい(笑)。じゃ、お休みなさい。