昨日でした。三日間連続のコンサートは久々ですよ。いつ以来か思い出せないくらい。少なくとも去年はなかったでしょうから、どう考えても丸二年ぶり。2019年以来なことは間違いない。開演が15時ですから、そんなに遅くならないですみました。
しかも先週の週末に歯の被せモノが取れてしまって、今朝一番でつけ直し。早く寝ないといけない。インプラントが外れたり、被せモノが取れたり、歯にはほんとに悩まされます。身体の中で一番ガタが来ているのが歯ですね。ということじゃなくて(笑)。
クミコさんのコンサートは4回目かな。そんなに以前から見てきているわけじゃなくて、松本さんが詞を書くようになって彼女のことを認識しました。初めてインタビューしたのが2018年の「デラシネ」ですね。その時に波長があったというのかな。
「デラシネ」は、松本さんプロデユース、書き下ろしの最新作。今度の僕の本のタイトルにもなってます。あの時からライブのお誘いも頂くようになりました。この間、NHK第一放送の「ごごカフェ」でみゆきさんの特集をした時にもご一緒しましたし。
あの時は、以前、アルバムの中の一曲だった「10年」が再録音されてシングルになったことで組まれた特集ですね。昨日のコンサートも二部構成で、一部のテーマは「10年」「時の流れ」。みゆきさんの「10年」を軸に選曲されてました。
彼女が自分で「今日のコンサートは攻めてます」と言ってましたけど、そういう内容だったんですよ。面白かったですね。一曲目がいきなり「100万本のバラ」のクラブっぽいアレンジ版。ドラムとベース、ピアノ、フルート。カッコよかったんです。
「腰で歌うシャンソン」という感じ。「シャンソン歌手です」という歌い上げ方じゃなかった。「語るようなシャンソン」。もともとシャンソンというのはそういう音楽で、僕らが先入観を持ってるんでしょうけどね。
聞き入ってしまったのは、一部の「時の流れ」の選曲ブルーハーツの「1000のバイオリン」。え、そんな曲歌うんだ、という感じ。それもシャンソン風。良かったんですよ。その後に続いたのがみゆきさんの「時は流れて」。77年のアルバム「あ・り・が・と・う」の中の曲。はまってました。
もともと大学で演劇をやっていて歌い始めた人ですからね。フランスに憧れてました、というシャンソンかぶれ、は言い過ぎか。パリ大好き、というよりシャンソンの中の人生模様に惹かれているというタイプなのがよくわかりました。
昨日は偶然、越路吹雪さんの命日だったとかで、二部はシャンソン。でも、おしゃれな歌を歌おうとしてない。「自分にとってのシャンソン」という内面のドラマみたいなものが滲んでました。今まで見た彼女のコンサートでは一番良かったです。
今日はヤフーの取材も受けました。お名前は昔から見かけている方が来られたんで、初対面。嬉しかったです。名前書いちゃいますね(笑)。最近、みんな書いちゃう(笑)。田中久勝さん。元「オリコンウイークリー」の編集長でした。
というわけで、曲ですね。改めて、この歌をザ・ブルーハーツ「1000のバイオリン」。クミコさんが歌ったことを想像してみてください。じゃ、お休みなさい。