松本さんのライブ、と言ってしまっていいものか迷う間もなく書いてしまいました。今日と明日、武道館で行われます。今日は一日目。まだ明日もあるので内容については触れませんが、いいラブでしたねえ。
全曲が「作詞松本隆」。彼が歌ったりはしてないんだけど、彼のコンサートと言って過言ではありません。トリビュートコンサートと言っていいんでしょうね。筒美京平さんの曲を歌ったコンサートはありましたけど、それと同じですね。
ただ、松本さんはまだ元気でドラムを叩くという意欲がある。なくなった方のトリビュートではありません。現在進行形。彼もはっぴいえんどとして登場しました。本人のそうしたスタンスも含めて日本では前例のないコンサートだったと思います。
ともかく曲がすごい。これでもか、というくらいにおなじみの曲が歌われる。オリジナルを歌った人もいれば、まったく世代が若い人が歌うものもある。でも、一番素晴らしいと思ったのはそういう顔ぶれじゃないんです。
コンサートの雰囲気。お客さんの反応。会場が「この曲好きなのよねえ」という空気に満ちている。誰が歌っているかよりも「曲」に対しての共有感が優っている。自分の好きな曲を歌ってくれている。そのことに対して拍手している。
そういうコンサートは多くないですよ。曲というのは最終的に聴き手のものだという証しのようなコンサート。声が出せない分、拍手で気持ちを表している。こんなに拍手が温かい武道館は初めてかもしれないと思いました。
作詞家のトリビュートで武道館二日間が一杯になる。そんなことが過去にあったでしょうか。歌は世代を超える、そして聴き手のものになる。明日もそんな光景が繰り広げられるんでしょう。素敵な時間が味わえそうです。
というわけで、曲ですね。今日の出演者の中での収穫、川崎鷹也さんと鈴木瑛美子さん。彼女は初めて見たんですが、腹の座ったシンガーだなあと思いました。今日も出演者を調べないで行ったんですが、明日もそうしようと思います。
コンサートが長いんで、帰りが遅くなるのは仕方ないでしょうね。あれだけの人が出れば長くもなります(笑)。曲だ。松本隆トリビュートアルバム「風街に連れてって」から川崎鷹也さんの「君は天然色」を。じゃ、お休みなさい。