毎週日曜日の夜、24時からの30分番組。パーソナリテイ―は萩原健太さん。横浜まで行ってきました。遠いなあと思いつつ、そうやって番組の中で健太さんと話すのは実は初めて。彼の番組じゃなかったらリモートでお願いしたでしょう。
テーマは言うまでもなく「風街とデラシネ・作詞家松本隆の50年」。つまり、本の紹介をしてくるわけで遠いとか言ってられません。なにせ、その後のはっぴいえんど再評価の道筋をつけた名著「はっぴいえんど伝説」の著者です。
僕よりも一世代下。でも、リスペクトしている評論家です。しかも、ミュージシャンでありプロデユーサー。僕には到底できませんし、書けません。彼の前ではっぴいえんどの話をするのはそれなりに勇気が要ります。
はっぴいえんどは今、「はっぴいえんど史観」という言葉があるくらいに神格化されてますけど、彼が「はっぴえんど伝説」を書いたのは83年。まだそんな風に祭り上げられる前。ファンとしての熱がありつつニュートラル。いい本でした。
彼が大瀧さんの最大の理解者であることは説明の必要もないでしょうけど、はっぴいえんどを松本さんの側から見るという視点は彼にはなかったかもしれません。30分番組なんで短い時間でしたけど、二人のそんな違いも出ていた気がしました。
前にも書きましたけど、ライター同士とか評論家同士というのはそんなに仲も良くないし友達も少ない。でも、認め合っているという関係。話が出来て嬉しかったです。横浜まで行った意味はありました。オンエアは11月8日です。
でもなあ、みなとみらいの改札を出たところにある割と大きなクマザワ書店には入荷してなかったんですよねえ。部数が少ないから、そういうお店には回ってないのかもしれません。がっくり、という感じでした。
アーテイストが発売日にCDショップを回ってみるという気持ちはよくわかります。作品を世に出す、ということではCDも本も変わりがありません。一人でも多くの人に届けたい、という気持ちもです。
というわけで、健太さん、ありがとうございました。またお話しできることを。曲ですね。松本・大滝コンビで好きな曲、何度かかけてますね。ラッツ&スター「Tシャツに口紅」を。じゃ、おやすみなさい。