横浜の赤レンガ倉庫で行われる予定だったオフィスオーガスタの野外イベント「Augusta Camp」も配信になりました。神奈川県もまだ緊急事態宣言で5000名以上のイベントは出来ない、ということなんでしょうね。
午後2時からの生配信。NACK5の「J-POP TALKIN’」の完パケと重なってる。タイムテーブルを見ていたら、今年のおめあてでもあった長澤知之さんと秦基博さんのコラボの時間は大丈夫そうだったんで、WIFIの使える喫茶店で見てました。
喫茶店でライブの生配信を見たのは初めてですね。いつものように窓際でカウンターの一人席で目の前にPCを置いてイヤホーンで見ている。画面の向こう側に有楽町の街並みがあって人が通り過ぎてゆく。なかなか面白いシチュエーションでした。
何でその二人がお目当てだったか。8月にNACK5「J-POP TALKIN’」で長澤さんのインタビューをしてるんですね。8年ぶりのアルバム「Living Place」が発売になった時ですね。秦さんは、アルバムが出るごとに登場してもらってます。
二人とも15周年という同じキャリア。声の質もどこか似ている。繊細で壊れそうで優しい。ハスキーという共通点もありました。僕は長澤さんの方に先に出会ってるんです。デビューする直前かな、福岡の野外イベントで紹介されました。
でも、その後、縁がなくて、今年のアルバムでのインタビューが初めてだったんですね。想像通りに傷つきやすくて不器用なくらいに生真面目。物事をいい加減に済ませられない内省的な思考の持ち主。でも、才能は溢れている。そんな青年でした。
才能があるけど、うまく商業的な形で発揮されない。内面にこもってしまったり空回りしたり出口がなかなか見つけられていないという印象もありました。メジャーでの発売にブランクがあったのもそういう表れでしょ。
そういう意味では秦さんとは対照的なキャリアと言ってもいいかもしれません。その二人が一緒に歌うというのですから、僕の中では待望の、という感じだったんです。お互いの曲を一緒に歌ったり、自分の曲を歌ってもらったり。
「3月の風」というのは、アルバム「Living Place」の最後の曲で、長澤さんの繊細さが素直に出ているバラード。これを二人で歌ったんです。秦さんの「優しさ」と長澤さんの「痛さ」のバランスが曲の良さを引き立ててましたね。
来年の3月に卒業ソングとして発売されるといいのにな、と思って聞いてました。残念ながら、その後のライブは見られずにアーカイブということになりますが。オフィスオーガスタは個性的なシンガーソングライターがいて面白いです。
というわけで、長澤さんのアルバムの中の「3月の風」を。じゃ、お休みなさい。