昨日、ちょっと書いたら改めて思い出したくなりました。なぜか振り返りモード。回顧的になってます。自著を語る、というほどの代物じゃありませんけど、僕にとっての最初の本でした。CBSソニー出版ね。
こういうこと書いたことなかったですよね。そんなことないか。「風街とデラシネ」のことも書いてるし。お知らせとしてはちゃんと触れてますね。でも、昔の本のことは書いてないんじゃないでしょうか。
あんまり振り返らない、というとかっこつけてるみたいですけど。やっぱり昨日のことより明日のこと、みたいに生きてきた感じはしますね。もうそういう感じじゃないとうことなのかな。「80年代ノート」はそういう気分にさせますね。
で、「33回転の愛のかたち~あなたはユーミン、それともみゆき」だ。長いタイトルでしょう。5年後くらいに角川で文庫になるんですけど、その時はタイトルを変えてますね。「ラブソングス・ユーミンとみゆきの愛のかたち」かな。
なんで33回転だったか。もうお分かりにならない人も多いでしょうね。アナログ盤のLPは33回転だった。シングル盤が45回転。つまり、レコードの中の愛のかたち、という意味でした。表紙もレコードのイラストでした。文庫になった時にタイトルを変えたのはもうCDになってたからですね。
84年だから、僕は37才かな。38になってたのかな。ライターとして生きてゆこうと思うんだったら40になる前に一冊でも本を書いておかないと先が大変だよ、というアドバイスがあったんですね。当時の講談社の編集長に言われたんですね。
で、何を書こうかと思って選んだのがその二人の比較論。”論”というほど堅苦しくないですね。比較エッセイみたいなもんかな。例えば「鏡」とか「永遠」とか「結婚」とかキーワードを用意して、二人がどんな風に歌っているかを比べたんですね。
それは面白かったですよ。二人が対照的なことを歌っている曲を題材にして、女性の生き方や人生観、恋愛観を絡めてゆく。”ユーミン的”みゆきさん的”、みたいな感じですね。音楽評論という感じじゃなかったです。
今みたいにパソコンもありませんから、自分でノートに表を作ってそこに書き込んでゆくんです。テーマ別チャート、みたいな感じですね。手書きの表ね。今はエクセルがあるから簡単でしょうけど、時間かかりました。
二人のインタビューはなし。表紙に写真を使わないなら、ということとゲラを見せるという条件だけ。いちおう公認というのかな。黙認か。いい時代でしたね。今は権利関係がどうとか、面倒なことがありそうです。読んでもらった二人の反応も全く違っていました。
結構、売れたんですよ。何年後かな。今も通っている西宮の気功の接骨院の受付の女性が読んでいてくれた、ということもありました。嬉しかったですよ。今、電子書籍にはなってるんで、もし、ご興味あれば。
ということで、ユーミン、みゆき話はこれでおしまい。明日はNACK5「J-POP TALKIN’」のGLAY特集の前半の完パケ。大宮ではなくて銀座スタジオです。曲ですね。GLAYのアルバム「FREEDOM ONLY」から「フライド・グリーン・トマト」。「pure soul」のような曲。好きな曲です。TAKUROさんの自分史のような曲。じゃ、お休みなさい。