82年のアルバムですね。共同通信の「80年代ノート」が82年に差し掛かってるんで、改めて聞いてました。久々ですね。いつ以来だろうという感じ。少なくともこの20年は聞いてなかったでしょうね。
新鮮だったですよ。当時もユーミンのアルバムでは何本指に入る好きなアルバムだったんですが、その頃よりも今の方が客観的な分、余計そう思ったのかもしれません。第一印象がそうだったんですよ。耳当たり、耳障りが心地よかった。
デジタルな感じがないからでしょうね。一つ一つの音が柔らかい。音のアンサンブルが気持ちいい。アルバム全体がミデイアムな感じで統一されていて風通しがいい。都会的なソウルミュージックのエッセンスに包まれている名盤です。
今、流行りのシテイ・ミュージックそのもの。そういう視点から再評価されるべきアルバムだよなあと思って聞いてました。と言っても、ユーミンは別格になってまsから今更再評価の必要もないのかもしれませんけどね。
あのアルバムが彼女のキャリアでもひとつの転機だったんではないかと思うのはそういうサウンド的なことだけじゃないですね。当時風な言葉を使えば「レデイス・コミック風」というストーリー仕立ての作風ですね。
代表的なのがタイトル曲「真珠のピアス」。別れる相手のベッドの下にピアスの片方を隠しておく。新しい彼女と引っ越しする時に発見されてトラブルの原因になることを計算している、という仕返しソング。インパクトがありました。
それまでのユーミンのアルバムの作風は、どちらかというと彼女自身の感性をフィルターにしたものが多かったですからね。水彩画のようとか、日記のようとか、瑞々しさの様々な形容がされてました。そこから次に行ったアルバムに思えました。
みゆきさんのその時のアルバムは「寒水魚」。シングルは「悪女」が一位になったばかり。「真珠のピアス」と「悪女」の比較も面白かったですね。同じ仕返しでも「悪女」の方が相手を気遣っていていじらしい。「寒水魚」も女っぽいです。
というようなことをどうやって書こうかなあ、と思ったりしながら聞いてました。文字数が多くないんで、そこは結構難関ですね。でも、80年代、随分遠くなりました。思いだしながら書いてます。これも終活なのかもしれませんが(笑)。
というわけで、明日も1982年。「PEARL PIERCE」の曲名を借りれば「ようこそ輝く時間へ」。タイムスリップを楽しみます。曲はやっぱり「真珠のピアス」を。それに近い体験をしたモテ男を知ってました(笑)。じゃ、おやすみなさい。