来週、22日発売ですね。95年デビュー、去年から今年にかけてが25周年イヤー。その締めくくりに出るのがこのアルバム「STEREO3」。デビューした95年と96年にやはり出ているひとり多重録音の「プライベートアルバム」。
前二作はややミニアルバム的な印象もありましたけど、今回はフルアルバム。しかも自宅スタジオでのレコーデイングという完全プライベートアルバム。三年前かなインタビューの時に家を引っ越してスタジオを作ってるんですよ、と言っていたものですね。
土曜日に収録するNACK5「J-POP TALKIN’」にコメントをくれて、その中でも新しいスタジオは鳴りが使えるようになるまで時間がかかるんです、と言ってましたけど、そういう時間が経ったんでしょうね。
自宅録音アルバムというのはサラリーマンで言えば「在宅STAY HOME」アルバムということになりますね。それまで会社勤めしていた人が出勤しなくなって一番思うのが「人間関係」の変化だという話はよく聞きます。
行かなくなったり顔を会わせなくなって、その人がそんなに大切な人じゃなかったことに気づいたとか、逆に会えなくなって初めてその人の良さが分かったとか。人間関係について考え直したという話ですね。
「STEREO3」もそういうアルバムのように思えました。コロナで人に会えないことで余計会いたくなる。あの時言っておけば良かったこととか、今だから伝えたいこととか。そういう個人的な思いに溢れてるアルバムです。
こんなに率直に他人への気持ちを綴ったアルバムはあったかな、と思わせる一枚。会えなくなった人、の中には故人も入ってます。たとえば清志郎さんの声がフィーチャーされた曲があったり。反対に娘さんの歌声が入っていたり。
斉藤和義さんを歌った曲があったり。「斉藤さん」という曲。どの斉藤さんだろうと思ったら和義さんでした。まさに「プライベート」。でも、そういう時間の中で「僕はひとりじゃない」ことに気づいた、という暖かいアルバムでもあります。
40代最後のアルバム。身の回りの人間関係に中で新しい価値を見つけられた。幸せな「在宅アルバム」じゃないでしょうか。というようなことを「毎日新聞」の「今月の特撰盤」に書いておりました。21日掲載だそうです。
というわけで、明日は泉谷さんの後半二週の収録。阿蘇ロックのことも聞かなきゃね。愛知県常滑市のとんでもないもぐりフェスの煽りを受けなければいいんですけど。いかに感染症対策に真剣に取り組んでいるかも話してもらおうと思います。
彼はプロデユーサー、イベントの主催者ですからね。愛知県のことについても「出演者に謝らせるとは何事だ」と怒ってました。彼だったら死んでもそんな卑怯な真似はしないでしょう。そうやって生きてきた人です。
みんな被害を被ってますよ。25日に横浜赤レンガ倉庫で行われる予定だった山崎さんの事務所のイベント「オーガスタキャンプ」は中止、配信だけになったみたいです。たった一回の心無い開催がみんなの苦労をぶち壊してます。
というわけで、山崎まさよしさん、アルバム「STEREO3」から、清志郎さんの声を入れた「Hello ヘヴン」を。じゃ、お休みなさい。