昨日からですけどね。泉谷しげるさんのアルバムを聴き直してます。2017年にユーキャンから10枚組のボックスが出てるんですが、それは聞き終えました。全部で150曲くらいあるのかな。もっとあるかもしれません。
FM COCOLO「J-POP LEGEND FORUM」の9月の特集を泉谷さんにしようと思ってるのですが、自分の中のイメージというか、こんな感じでやれるかなという手がかりを作らないといけない。
と思った時に、はたと立ち止まりました。90年代以降をちゃんと聴いてない。70年代はどっぷり同時代なんで好きな曲や印象に残ってる曲は出てくるんですが、その後は80年代の終わりのLOSERと一緒にやっていた頃がピークでした。
88年、89年ですね。ドラム、村上ポンタさん、ベース、吉田建さん、ギターにはCHABOさんもいました。重量級のロックバンドとガチンコの泉谷さん、ライブのスリルはすさまじいものがありました。
その後、90年代に入ってからは”日本を救え!”のスーパーバンドとか”お前ら募金しろ!”の路上ゲリラとか、ライブの方がクローズアップされてアルバムがどこかおろそかになってた感じだったりしました。
今年で50周年ですからね。エレック時代のものも含めて聞きなおさないといけない。当然のことながら当時と違った受け止め方にもなるだろうな、と。同時に90年代以降のアルバムには初めて聞いたものも結構ありました。
面白かったですね。これだけ激しく変わったアーテイストもいないかもしれない。同じことをやろうとしてない。飽きたらやめる。商業音楽の枠の中には到底納まらない。ファンから総すかんだった時期もある。
その間に役者や画家としても活躍している。音楽とアートという意味では稀有な存在でしょう。存在自体がアートと言っていいかもしれません。芸術は爆発だという岡本太郎さんの言葉みたいな音楽人生。その破天荒さに惹かれてました。
どんな風にまとめるか、とか。まずは選曲を考えるということになるわけですが。50年分を網羅してある時期に偏らないで話が出来るようにするにはどうしたらいいか。阿蘇ロックの話もありますかたね。
まあ、こういう作業が楽しいわけですが。全体が見えてくるまでもう少し時間がかかりそうです。改めて聴き直していて、鮮烈な印象がありました。彼の50年を象徴している曲じゃないでしょうか。87年の曲、「野性のバラッド」を。じゃ、お休みなさい。