開会式を見ながら書いてます。競技はともかくとして開会式は好きなんです。こんなに色んな国がある、こんなに色んな人がいる、こんなに色んな衣装がある、地球儀を思い浮かべながらボーっと見てるだけで幸せな気分になれます。
選手たちの行進の表情を見てると彼らに開催の是非を問うのは酷でしょうし。それぞれがここに至るまでに乗り越えてきたことは、そういう政治的な問題や構造的な歪みとは別の問題だろうと。ともかく無事に終わってほしいと願うだけです。
で、川崎鷹也さんの初のホールコンサート。昨日、大阪で今日が東京。会場は有楽町駅前、元のマリオンの上。この間、堀込泰行さんのライブを見たところですね。もともとは劇場だったと思いますけど、ゆったりしたいいホールです。
川崎鷹也さん。今年の6月かな。NACK5「J-POP TALKIN」のゲストでインタビューしたばかり。去年、「魔法の絨毯」がいきなり動画再生回数2億回を突破、一躍SNS世代のヒーローになったシンガーソングライターですね。
と言っても”SNS世代”という割に、というか、そんな風に括ってはいけないと思える立派なライブ・アーテイストでありました。”SNS世代”という言い方にはネットの中の人たち、みたいな印象ですけど、全くそうじゃなかったです。
インタビューでもお客さんがゼロの時からライブをやってきた。毎回、次のライブに来てもらえるように心がけながら歌ってきた、という言葉を裏付ける熱唱。しかも最初から最後まで2時間、ギター一本でした。
声がいいです。乾いていて艶っぽい。べた付かないけどエモーショナル。ギターと一体になっている。これだけのキャパのライブは初体験だそうですが、そういうぎこちなさ、というか力みみたいなものは最初だけでした。
インタビューでも思ったんですが、話がうまい。聞いている人の気持ちを逸らさない。話が独りよがりにも言葉足らずにもならない。歌の合間の”つなぎ”に終わらない。歌とMCが一緒になってる。そういう意味でもシンガーソングライターでした。
初々しくもあり場数を感じさせる巧みさもある。まだレパートリーがそんなに多くないせいもあって2時間の流れみたいなものに工夫の余地は感じさせましたけど、そういうことを踏まえても余りあるライブでありました。
お誘いを受けた時には開演時間を知らなかったんで、開会式は見なくていいか、と思ったんですが、開演が5時。緊急事態宣言でお店が早く閉まったりという事情も考慮したんでしょう。それが幸い、間に合いました。
今、入場行進が終わって「イマジン」が流れてます。オノ・ヨーコさんゆかりの曲だからでしょうけど、「上を向いて歩こう」にしてほしかったなと思ったりしました。というわけで、明日は大宮です。曲ですね。川崎鷹也さんアンコール最後の歌、「またね、ヒーロー」を。じゃ、お休みなさい。