この間TSUTAYAで借りたんですが、途中で動かなくなって借り直し。「松本隆トリビュートアルバム・風街に連れてって」の中に「風の谷のナウシカ」が入っていたんで見直そうと思ったんですが、今になってしまいました。
映画が公開された時に見てるんですけど、時間が経ってますからね。ところどころの画面は覚えていてもストーリーはほとんど頭にない。むしろ、その方が新鮮という感じでした。当時ではきっとこんな風に感じなかったでしょうね。
これはもう誰でもそう思うでしょうけど、あのマスクですよ。まるで去年、今年の世界のよう。声優の人たちもマスクをしながら録音したんでしょう。心持くぐもったような声は、今の僕ら。マスクをつけてのインタビューや取材の音声そのものでした。
空気が汚れて人間の身体を蝕むとか人間が作り出した異物に対してどう立ち向かうかとか。環境汚染で人が住めなくなった世界とか。「風」に託された希望とか。84年の映画なのにコロナ禍と見事に重なり合ってました。
猛毒を出すという腐海とそこに住む王蟲と呼ばれる巨大な虫。実は、腐海の底には穢れなき水や空気があって、王蟲は腐海を守っている。正義と悪、綺麗なものと醜いもの。簡単に二分化することができない、という世界観。
コロナ後の世界の人間の生き方、みたいなものを予感させる気もしましたし。コロナだけでなくあらゆる感染症に対しての黙示録というんでしょうか。今、世界を二分化している「全体主義」と「個人主義」みたいなものにも置き換えられそうですし。
でも、84年ですからねえ。昭和も昭和。インターネットもスマホもない時代。アニメもアナログ感が漂ってました。ジブリの機関誌で連載をしておきながら、不勉強なことがたくさんある。「ナウシカ」は歌舞伎になってるんですよね。
機会があれば見ようと思いました。中国共産党100年というニュースがあちこちでやってましたが、そういうことも妙にリアルな気がしました。というわけで。安田成美さん「風の谷のナウシカ」。じゃ、おやすみなさい。