FM NACK5「J-POP TALKIN’」のインタビュー。6月30日に7枚目のアルバム「SHISAHMO 7」が発売になります。番組の登場は2017年の「4」以来。宮崎朝子さん、松岡彩さん、吉川美冴貴さんという3人組。
宮崎さんと吉川さんが川崎の高校のデザイン科の音楽仲間、松岡さんは、大阪出身でコンサートのバイトで誘われたという関係。詞曲は宮崎さんが書いてます。今、女の子の気持ちを歌わせたら右に出る者はいないんではないか、というバンドですね。
本人たちはガールズバンドという言い方を嫌がってるみたいですけど、紅白にも出ている女の子のバンドは歴代でも数えるほどなんで、そういう言い方は宿命みたいなもんかもしれません。
新作アルバムは、7枚目。デビューして8年でオリジナルが7枚目。ベストアルバムも出てますからね。コンスタントにリリースを続けている。そこにバンドの成長や歌の内容も少しずつ変わってます。
前作の「6」が、転機だったと思いますね。「君の大事にしてるもの」という曲があるんですが、女の子が彼に「私とレスポールとどっちが大切なの?」と迫るという歌なんですね。今まではもっと片思い的ないじらさ、みたいな歌が多かった。
一歩進んだ、というか、「彼」を困らせる「彼女」という心理描写みたいなものが増えてきた。教室とか学校、制服、先輩後輩、みたいなイメージが薄くなってきた。ユーミンとかみゆきさん、Aikoさんみたいな流れが濃くなってきた。
80年代の初めくらいかな。ユーミンの歌は「モテない女の子の応援歌」と言われていたことがあるんです。牛乳瓶の底のような度の強いメガネをかけた女の子の歌とかね。宮崎さんの歌の中の主人公は、そんな感じなんです。
あいみょんもそういうシンガーソングライターになりつつありますけど、SHISHAMOは、バンドでありながらそこに行ける気がする。アルバムを通してそんな話が聞けたらな、と。女心の身勝手ないじらしさ、みたいなね。
彼女は今、26歳。少女と大人の両方の歌が書ける年齢なんでしょうからね。という話はまた明日。思い出したんで、曲はユーミンを。「フォーカス」を。今までモテなかったのはあなたに会うためだった、うまい!という歌。じゃ、お休みなさい。