昨日、書いていて消してしまった話です。インタビューが行われたのは昨日。NACK5「J-POP TALKIN’」の収録。スタジオではなく彼女が所属しているレコード会社の会議室。マスク越しのインタビューでした。
6月2日にライブベスト「SAVE YOUR LIFE」が発売になります。何と3枚組43曲。膨大です。ライブアルバムではあるんですが、選曲は発売順。DISC1の一曲目はデビュー曲の「Jupiter」。でも、2018年のライブバージョンです。
どんな曲を歌ってきたのか、どんな音楽をやってきたのかがわかるだけじゃなく、ライブを通じて彼女がどう変わってきたかも伺えるという一石二鳥的選曲。こんなに色んな音楽にトライしてきたという意味でも世界に稀有な存在だと教えてくれます。
すごいですよ。自身の作詞作曲のものはもちろん、みゆきさんは玉置浩二さん、財津和夫さんら名だたるシンガーソングライターが書き下ろした曲、クラシックのカバーや世界的ミュージカルの中の曲、ジャズやリズム&ブルースのカバーなどなど。
ジャンルの広さだけじゃない。曲のスタイルも違う。歌い方も、です。オペラとミュージカルという普通はそれぞれが別個に存在する固有の世界を自分のものにしている。それもネットを見ながらの独学。でも、自分のものにしよう的なエゴがない。
歌のうまい人にありがちな「うまいでしょう」的自己陶酔がない。自分の色に染めよう、みたいな野心もない。ただ、ひたすら音楽に同化しようとしている。その無私な純粋さがそのまま歌になっている。
何年前からかな。もう10年近く前からですけど、彼女のことを語る時に使ってるのが「異次元」という言葉なんですね。音楽に対しての向き合い方やそこに求めているレベルの次元が違う気がするんですね。
悩み方もですね。普通の歌い手だったら何十年もかかって直面、到達するようなところから始まっている。それは、彼女の環境がそうさせていると言って間違いないでしょう。親子三代のミュージシャン家系。それも一流です。
お父さんのことは知らない人はいないでしょうけど、お祖父さんもそうですからね。ジャズトランぺッターの草分け。僕も名前しか知りませんけど、子供心に何となく覚えている南里文雄さんと並ぶ人だった。双璧、ですね。
音楽が身近にあった、そして、そのレベルが普通じゃなかった分、奥深さも怖さも知っている。音楽に対して謙虚で真摯にならざるをえない。それが「異次元」感につながっている。有名になる、とか売れる。ということに全く左右されない。
だいたいいつも45分程度のインタビューなんですけど、あっという間の50分あまり。今までに聞いてきたこともありますけど、その頃のリスナーとは違いますからね。同じようなことも聞いてますが、答えのニュアンスは変わってきてますね。
オンアエは、6月19日と26日です。というわけで曲ですね。改めて、みゆきさんが書いた曲「アリア」を。圧巻というのはこういう歌を言います。じゃ、おやすみなさい。