そういうネーミングがあるんですね。絶望系シンガーソングライターという言葉は目にしたことがある気もするんですが、アニソンシンガーというのは初めてお目にかかりました。Reonaさんという女性です。
NACK5「J-POP TALKIN’」に「NEW SONG NEW COMER」というコーナーがあって、新しい人や色んなアーテイストの新曲を紹介してるんですが、そこに自己紹介コメントが届きました。絶望系アニソンシンガー、というのがキャッチフレーズです。
アニソンを歌っている人にはご縁がなかったですからね。何となく敬遠している感じもありました。というのもどこかにパターンがあるような気がしてたからですね。ちょっと歌謡曲っぽいハードロック調、歌っている人はうまいというスタイル。
その典型、最たる人が去年、社会現象になった「鬼滅」の主題歌「炎」であり歌っているLisaだったわけですが、”絶望系”ですからね。Reonaは、そういうタイプとはかなり違いました。ハスキーで繊細、儚くてあどけない。声に惹かれましたね。
去年、デビューアルバム「Unknown」が出てるんですが、その中に「絶望年表」という曲がありました。7分越え。内容は「絶望論」なんです。当時のインタビューを読んでたら、そういうノートを持っていたんだそうです。
子供の頃にいじめられたとか家庭とか学校にも居場所がなかった頃のこととか、自分の中の「絶望体験」を書いていたノートが元になっている。それでいてどっぷり暗い歌にはなってない。どこか救いがある。
こういう人がアニソンを歌う時代が来たんだなあ、と。アニメのイメージも変わってきたということなんでしょうね。認識を改めないといけないなあ、と思ったりしました。今の若い人の心情というのは、そんなところにも出ているのかもしれません。
4月に行われた初のホールツアーはソールドアウト、関東公演は横浜パシフィコ。アルバム一枚しか出してない人にとっては大成功ということでしょう。ウエブのライブレポートを読んでいたら、なんと、写真を撮っているのが平野タカシさんでした。
氷室さんをずっと撮っていた写真家。先日、氷室さんのファンクラブの会報誌「KING SWING」でインタビューをしたばかり。月曜日がその原稿の締め切りなんです。え、そうなのか、という感じでした。
というわけで、新曲「ないない」はラジオで流すとして、「絶望年表」を。拓郎さんのラジオは明日タイムフリーですね。明日は大宮なんで朝が割と早い。拓郎さんのラジオは寝かせてもえらえません(笑)。じゃ、おやすみなさい。