いつもは仕事場の近くでお昼を食べることが多いんですね。と言ってもサイゼリアとラーメン屋くらいしかないんですが。一軒だけあったアジアン・キッチンみたいなお店も連休前に閉店してしまったんです。
気分転換も兼ねて駅前で何か食べようかなと思って心当たりのお店に行っってびっくり。駅前にあった古いお蕎麦屋さんだけじゃなくヨーカ堂の中の蕎麦屋食堂も閉まってました。そればかりか、天丼のチェーンのてんやも4月一杯でした。
去年、やはり30年前からあったジョナサンも閉めましたからね。二駅隣の駅前にあったパスタ屋も一月の緊急事態宣言の時に休業。わずか半年間で蕎麦屋二軒、ファミレス一軒、アジア料理屋一軒、天丼屋一軒、パスタ屋一軒ですよ。
大手チェーンまでがバタバタ閉めてる感じ。繁華街の飲食店が追い詰められている。特にお酒を出せないお店が存亡の危機、というのはそうだろうな、と思うわけですが、こんな普通の住宅街でも、そんな状況だというのは身につまされました。
テレワークで人が減ったとか、集団の飲み会がなくなったとか人流が抑えられているとかでもなさそうなこの辺ですら、ですよ。買い物客が激減したようにも見えませんし、デパートはやってないのに、ここのスーパーの無印は営業してる。
時短なんでしょうね。やっぱり影響が出てるということを目の当たりにしました。政治家には、こういうことは目に入ってないんだろうなあ、と改めて思いながら手近なところで済ませて戻りました。
もう言う気もしなくなってますが、場当たり的行き当たりばったりの成り行き任せと人任せ。杓子定規と責任逃れの押し付け合い。状況だけがどんどん悪化していってる。同じ東京の中でこんなに事情が違うのがどういうことなのかすら語らない。
どこまでお店が潰れれば気づくんだろう。でも、自分の住んでいる町からお蕎麦屋さんがなくなるのはかなりショック、というか、気が滅入る。お蕎麦屋さんは、その街の歴史、みたいに思ってましたからね。
新興のニュータウンみたいなところにはそういうお店がない。喫茶店と蕎麦屋が僕の中のその街の生活文化度のバロメーターみたいな感じがしてました。喫茶店はまだ数軒あるんで大丈夫でしょうが。定食屋でもメニューからそばが消えました。
ということで、蕎麦屋なき街になりました。曲ですね。これしかないか。みゆきさんで「蕎麦屋」を。じゃ、おやすみなさい。