見てしまいました。見入っていしまいました、かな。大滝さんのメモリアルスペシャル。やっぱり曲が素晴らしい。そして、演奏がよかった。バンドマスターの井上鑑さんは実際に大滝さんのアルバムに参加していた人。よくないはずがない。
ミュージシャンもそうそうたる顔ぶれでしたし。大滝さんのヴォーカルトラックに合わせての演奏は実際にスタジオにいるみたいに聞こえて感動的でした。セットもふくめてさすがNHKという感じでした。
さすがNHK、でありつつやっぱりNHKという感じもありましたけど。氷川きよしさんが登場したところとか異論のある方もいらっしゃるのかな。でも、その意外性の面白さがテレビなんでしょうから。
色々考えてるなと思ったのは、「サイダー'73」の扱いですね。CMソングですからNHKは扱いにくい。横山剣さんに語らせたのはなるほど、と。「冬のリビエラ」も意外でしたしね。小林旭さんは元気そうでなんだか嬉しかったです。
ただ、鈴木茂さんの扱いはあれでいいのかなと。松本さんがあれだけ出ていて、細野さんのコメントもあるし、はっぴいえんどの写真も出ている。当事者が弾いているということの意味はもっと強調しても良かったと思いました。
もっとマニアックにすればどこまででも掘り下げられるんでしょうし。それは趣旨が違う、ということにもなるでしょう。こんなにヒット曲、いい曲がありました。こんなにみんなが尊敬してます。それはこういう人でした、ということですからね。
それにしても、面白い時代だなあと思います。2020年の混乱と混迷が、普遍的な音楽に光を当てているようにも感じますし。時の流れ、目先が激動に流されない。だからこそ浮上してくる。微動だにしない音楽、なんだと思います。
何だろうな、「今」が消滅してる感じかな。「今」が定まらない、何が正しいか分からない。人と人がばらばらになってしまった中で、誰もがいいと思える曲が求められている。懐メロ、という感じじゃないですからね。
それに耐える音楽を作ってきた。人はいなくなっても曲は残る、という究極の例を見ているような番組でした。今年は松本隆さんの50周年の年でもあります。トリビュートアルバムも出ます。彼の言葉もそういう残り方をするのではないでしょうか。
今日、選曲的に唯一残念だったのは、マーチンさんで「口紅にTシャツ」を聞けなかったことかな。大滝・松本コンビでの中で大好きな一曲です。老人のTシャツに口紅がついてたらちょっと怖いか(笑)。じゃ、おやすみなさい。