始まりの時間を間違えてしまったんですよ。スタジオに1時間以上前についてしまって、そこでぼーっとしてました。早い時間と間違えたんでことなきを得ましたけど間に合わなかったら大変でした。
手帳はその時間になっていたのにカレンダーには違う時間を書いてしまってた。家を出るときは手帳じゃなくてカレンダーを見ますからね、完璧な勘違い。書き間違いやら消し間違いやら、そんなのばっかりです。
インタビューは2年ぶり。前々作のアルバム「Yu Are Something」以来。でも、随分変わった印象がありました。どう変わったかというと、気さくになった。とっても自由な感じになった。思うことがそのまま言葉になっているようでした。
去年のアルバム「Touch The World」が大きかったんでしょうね。ロンドン、ロス、ニューヨーク、ブラジルと三か国四都市をデイレクターと二人で70日間かけてまわってレコーデイングしてきた。しかも現地で路上で歌ったりしてたんだそうです。
前々作の「Yu Are Something」も、ロスとニューヨークに行って憧れのミュージシャンと一緒に作ってきた傑作だったんですが、あの時は、どこかに「人生を賭けた」みたいな気負いを感じたんですね。
旅の風が彼を自由にした、ということなんでしょう。自分のやり方、行く道、みたいなものが見えた。どっか吹っ切れたようだった。インタビューというより雑談。とりとめもないんだけど余計な話もない。面白かったです。
思いがけない反応が返ってきたのはジョン万次郎のことを聞いた時。鎖国していた江戸時代にアメリカに渡った漁師さんですね。船が遭難して漂流していたところをアメリカの捕鯨船に救われて、帰国せずにそのままアメリカに行った。
ジョン万次郎と出身が同じ土佐清水。彼は「高知と言えば坂本龍馬じゃなくてジョン万次郎」と言ってました。幕府で英語を話せる数少ない存在。英語の辞書持ち帰った人なんだそうです。移動レコーデイングはその血なのかもしれません。
というような話になったりしてあっという間の50分。編集が大変だと思います(笑)。笑い事じゃありませんが。でも、渋谷、人は多かったですねえ。若い人が多い。早くついてしまっても喫茶店に行く気がしませんでした。
また緊急事態宣言になりそう。何度同じことを繰り返すんでしょうか。変異株に対してはPCR検査が有効、とあんなに誰もが言ってるのに、政府は自治体のせいにする。イギリスが劇的に状況が好転。今は日本の方がひどい。
イギリスのロックダウンは、8割近い休業補償があったそうです。そういうことをしないでお願いばかりしている。された方にしわ寄せが来る。今度はどうなるんでしょうか。曲ですね。さかいゆうさん、アルバムタイトル曲「愛の出番」。その言葉通り。じゃ、おやすみなさい。