FM NACK5「J-POP TALKIN’」のインタビュー。5月12日に出る新作アルバム「愛の出番+thanks to」について。行われるのは明後日ですね。でも、明日が全く使えないんで、今日が予習日。みっちり聞きこみました。
さかいさんのインタビューは、2019年に「Yu Are Something」が出た時以来、2年ぶりか。彼が長年の夢だったミュージシャンとロスとニューヨークでレコーデイングしたアルバムは「人生を賭けた」一枚、という感じでした。
あのアルバムで吹っ切れたんでしょうね。去年のアルバム「Touch The World」はロンドン、ロサンジェルス、ニューヨーク、サンパウロと3か国4都市を70日間で回ってのレコーデイング。これも力作でした。
あの時はあいにくタイミングが合わなかったんですが、新作「愛の出番+thanks to」は、そうした経験があって生まれた三部作のようなアルバムに思えました。「愛の出番」は新作。「thanks」は1月に出たアナログ盤のCD化という二枚組です。
さかいゆうさんは高知県の出身。実家はカツオの一本釣りの漁師さんだと以前のインタビューで聞いたことがありました。高校時代のミュージシャン志望の友人がなくなって、その葬儀の時に自分も音楽をやると決心した、という話もありました。
ソウルミュージックやジャズ。でもピアノは独学。まだ音楽の勉強中にいきなりロスやニューヨークの路上で歌い始めたという行動力の持ち主。海外移動型レコーデイングが肌にあっていたんでしょうね。
自分のやりたい音楽に突き進んでゆく。J-POPの枠には収まらない前作二作のエネルギーが日本のポップミュージックとして着地したアルバムに思えました。「愛の出番」ですからね。真正面から「愛」と歌ったアルバムです。
でも、そうやって各国を移動しながらレコーデイングするというやり方は、去年や今年だったら絶対に無理だったでしょう。間に合った、というと変ですけど、思い切ってやって良かった、ということになりそうです。
今はデータのやりとりでどんなに離れたところの人とも作品が出来ますが、やっぱり、人生観や音楽観が変わったり、という転機になるような体験は、実際にそこに行って、人と会わないと生まれないんだろうな、と改めて思いました。
それにつけても感染症対策のていたらく。感染者数はあのイギリスを追い抜いてしまいました。議論されているのは、検査の徹底と補償、ワクチンの効果的な接種。去年と変わりません。学ばない、学ぼうとしない官僚体質。自分で身を守るしかない。
明日は大変です。「セイ!ヤング」のリモート座談会、機内放送の収録、「毎日新聞」の新しい担当者との顔合わせ、「週刊ポスト」の取材。消毒で手がボロボロになりそう。気温は25度を超えるとか。二重マスクは息苦しいかもしれません。
というわけで、曲ですね。さかいゆうさんに最初に惹かれた曲、2013年の「薔薇とローズ」を、じゃ、おやすみなさい。