タイトル、素朴過ぎ(笑)。もうちょっと気が利いたものにしたいと思うのですが、浮かんでしまったんだから仕方ない。「セイ!ヤング」。文化放送が69年から80年代の初めまでやっていた深夜放送。
終わったのが81年だったかな。「ミスDJリクエストパレード」という女子大生番組になったんですよね。そのあと、さださんと甲斐さんが続けてましたけど、時間帯も形も変わってしまったんで、僕の中では別の番組ですね。
何でいきなり、かというと、「週刊現代」の「熱闘スタジアム」というところで取り上げるんだそうです。一つの歌や出来事、番組や映画などについて関係者が集まって振り返るという鼎談企画ですね。
僕も何度か呼ばれたことがあります。話したことはほとんど記事にならない、という週刊誌ならではの頁なんですが、話している時は楽しかったりするんで、できるだけお受けするようにしてます。そこで「セイ!ヤング」をやるそうなんです。
参加者はどなたですか、と聞いたら、文化放送のプロデユーサーだった田中秋夫さんとDJの吉田照美さんと僕。照美さんは、少し年が下なんで、一緒に仕事はしてないんですが、彼がアナウンサーの時にスタジオで会ったりはしてました。
田中さんは、その後、NACK5の取締役になりましたし、今も時々話したりする方ですからね。しかも、僕が「新宿プレイマップ」の時から知っている。まさに旧知の方。でも、改まってそういう話をすることはあんまりなかったですね。
思い出、色々あります。僕がやっていたのは「ザ・ヴィレッジ」という月刊の機関紙の編集と落合恵子さん、みのもんたさん、せんだみつおさんの番組のコーナーの構成。5年はやったんじゃないかな。
深夜放送の全盛期。夜中の1時から3時までスタジオにいて、終わってから車で帰る。誰もいない夜中の局やスタジオの空気、好きでした。無我夢中でしたけど、勉強させてもらいました。
そういう企画は「深夜放送」という括りが多いですからね。「オールナイトニッポン」や「パック・イン・ミュージック」もありました。そうじゃなくて「セイ!ヤング」単独で取り上げてくれる。嬉しかったですよ。
落合さんやみのさん、谷村新司さんとか、当時のパーソナリテイで元気な方はいますけど、もうそんなに思いれもない、という方もいらっしゃるでしょうし。裏方だった僕らの方が愛着があったりするかもしれません。
昨日、落合恵子さんの夢を見ましたからね。声のエロキューション、艶のあるなめらかさ。言葉の綺麗さ。いまだにあんなに魅力的な女性パーソナリテイには出会ったことがありません。でも、局に録音とか残ってないんだそうです。
そういう時代ですよ。生放送だから残してない。それがどこかロマンテイックに思えた。勿体ないの一言。ともあれ話は尽きません。仕事をやめて暇になったら、そういう思い出話に生きるようにします(笑)。
というわけで、曲ですね。落合さん、レコードも出したんですよ。「昨日にさよなら」という曲を。じゃ、おやすみなさい。