FM COCOLO「J-POP LEGEND FORUM」の4月の特集「ALFA MUSIC」の後半二週。何度も書いてきているようにALFA MUSICの設立者、村井邦彦さん。ロサンジェルスに住んでいる彼とリモートのインタビューでした。
リモート自体はもはや珍しくありませんし、NACK5「J-POP TALKIN’」のGO!GO! VANILLASのインタビューもそういう形でした。でも、海外は初めて。僕のやることは変わりませんが、デイレクターは大変ですよ。
リモートはインターネットですから電波状態に左右される。海外はどういう事態が起こるか分からない。二週分のインタビューですから、1時間半くらいは必要になる。テレビの海外レポートみたいな数分というわけにはいきません。
国内でも途中で切れたりすることもありますから、パソコンだけじゃなくて予備にスマホを使おう、ということになって、その二つをマイクの前に置いてやろうとしたら、音声が不具合になったり。
すでに先方がスタンバイしているのに音声がディレイになってしまう。僕のヘッドホーンの中でエコーがかかったみたいに聞こえる。やまびこ状態。何でそうなるのか原因がわからない。でも、試しに録音したら、そちらはちゃんと入っている。
じゃあ、見切り発車でやってみよう、ということでインタビューはスタート。自分の耳の中で自分の声がやまびこみたいに聞こえる状態で始まったわけです。そうしたら、途中でそれが消えた。最後は何とか無事に終えました。
ディレクターは胃が痛くなったでしょうね。途中で原因が分かったんだそうです。それは”時差”。何でそうなるか僕は分からないんですが、国内でもリモートだと声にずれが出る。そこに海外特有の時差が加わってエコー状態になった。
そのことに気づいて、途中で僕がしゃべる時は、ヘッドホーンの中の音量を調整してたんだそうです。会話のテンポがわかってるんで、しゃべる時にフェーダーを下げる。先方がしゃべる時は、元に戻すという対応をしていた、というんです。
僕は技術的なことは全く分かりませんが、インタビューの途中に調整するのは、やっぱりプロの仕事だと思いましたね。一年やそこらでは、そういう呼吸は生まれてこないんじゃないでしょうか。
というような形でインタビューは無事終わりました。村井さんは、1945年生まれ、3月に76歳。びっくりするくらいに若い。”老人”感は皆無。今はコロナでやってないと言われてましたけど、時々お店でピアノを弾いたりしている。
こういう年の取り方が出来る日本人がいるんだなあ、と。誰にでもできることじゃないでしょうけど、刺激を頂きました。訃報ばっかりで、そんな風に思わせてくれる年上の人はほんとに少なくなってしまいました。
連載「モンパルナス1934」の今後についても聞きました。書籍になった時にまたお会いできればと思います。というわけで、明日は、NACK5「J-POP TALKIN’」の堀込泰行さんのインタビュー。初対面、どうなるでしょうか。
曲ですね。エコーだからエコーズ、ってどんな関係だ(笑)。バンド名だけ思い出した。エコーズ、どんな曲があったっけ。辻仁成さん。「ZOO」を。川村かおりさんに提供した曲。彼女もなくなってしまいましたね。じゃ、おやすみなさい。