といって別に弟子入りするとか、そういうんじゃないです。96年に堀込高樹さん、泰行さんの兄弟で結成されたバンド。泰行さんが2013年に脱退、その後、5人編成で活動、去年の12月にラストライブを行いました。
来週、NACK5「J-POP TALKIN’」で泰行さんのインタビューがあるんです。4月21日にソロ3枚目のアルバム「FRUITFUL」が発売になります。でも、今まで全く接点がありませんでした。つまり、初対面。
もう25年もやっている実力派のアーテイストに初めてお会いするというのは緊張するんですよ。最近、みんなに緊張してますけど(笑)。若い頃みたいにやあやあ、初めまして、みたいにはいかない年齢ですし。
キリンジは、音楽通に評価の高いバンドでしたからね。作詞と作曲はお二人でやってましたけど、泰行さんの方がソウルミュージック色が強い印象がありました。印象ですからね。何となくそういう感じがしてた、という程度。
キリンジに始まって、泰行さんのソロも改めて聞かないと、ということで「入門」していたわけです。何で今まで縁がなかったのかなあと思ったりね。作りこんだ洋楽的なセンスと言葉の質とハーモニーの美しさ。
それでいて分かりやすさに流れない。歌詞はかなり難解だったりします。詞的なレベルが高い、と言った方がいいかもしれません。現代詩みたいな表現が随所にちりばめられている。ポップだけど毒気もある通好みのバンドですね。
今まで縁がなかったのは、僕には向かない、と思われていたんでしょう。こちらの方でどこか身構えてみていた、ということもあるのかな。まあ、その辺は自分でもよく分かりません。でも、そういうバンドやアーテイストは結構います。
こうして聞き直してみて、何でだったのかなあ、と思ったり。会うのは来週なんで、明日も「入門」を続けることになりそうです。こういう言い方は誤解を招きそうですけど、90年代後半のJ-POPのリスナーにはレベルが高すぎたのかもしれません。僕も含めてね。
というわけで、キリンジ、「スイートソウル・ミュージック」か「アルカデイア」を。サルトルの言葉で始まる「アルカデイア」のミュージック映像には、ヨーロッパを舞台にしたヒッチハイカーのテロリストが登場してました。あの映像の意図は何だったんだろう。じゃ、おやすみなさい。