という言葉があるのかどうか。ふつうは「猛々しい」ですもんね。でも、気分はそういう感じでありました。何が、というと台湾の鉄道事故に対して、中国の習近平さんが「哀悼の辞」を送った、というニュースですね。
暗~い気持ちになった。何とも言えない不快感。思わず浮かんだのがその言葉でした。もちろん、死者も出てしまったあれだけの大事故に対してそういう気持ちを表すこと自体は否定されるべきものではないわけですが。
でもなあ、という感じなんです。あの人が台湾の人に対してそんなことを言える立場なんだろうか、と。すでに独立して自分たちの道を歩いている、ひとつの国同然と言える島を「俺のものだ」とぬけぬけと言ってる人ですからね。
言ってるだけじゃなくて、武力で奪い取ろうとしている。そこに暮らしている人の意志や感情や事情を無視して言うことを聞かせようとしている。それを「盗人」と呼ばずに何というんだろう、という感じなんです。
台湾は素晴らしい島です。自由を大切にするという意味では、今、世界で屈指の島でしょう。国、と言ってもいいかもしれません。普通選挙で住んでいる人の意志を反映させている。先住民、性的マイノリテイの権利もきちんと認めている。
そういう意味では中国と対極的な道を行こうとしている。それを強引に屈服させようとしているのが習近平さんなわけですから。時代錯誤の大国意識がまかり通っている。通そうとしている。
台湾に対して特別な感情を持っているのは、台湾精華大学が僕のCDを使ったライブラリーを開設しようとしてくれていたことも大きいわけです。コロナで伸び伸びになってますけど、去年の5月にはオープンセレモニーも決まってました。
もし、台湾が香港のようになったら、そのライブラリーも当然閉鎖でしょう。思想統制の対象になる。一昨年、大学に行った時に、大学の広報誌の取材とかも受けたんですが、その時に「J-POPの面白さは自由と多様性」という話もしてきました。
習近平さんが一番嫌っているのが「自由と多様性」。一党独裁の軍事政権にとっての禁句ですよ。ミャンマーも同じようなものでしょうし。国連の制裁に反対しているのが中国とロシア。同じ穴のムジナです。
自分の国の指導者を嫌いだ、と言ったり書いたりしただけで罪に問おうとする。「盗人」よりも始末が悪い。ニュースで「台湾有事」という言葉を目にするたびに胸が痛んでます。台湾、いつ行かれるんだろう。
というわけで、あのふてぶてしい顔はほんとに嫌いです。曲ですね。Adoの「うっせーわ」を。じゃ、おやすみなさい。