昨日でしたが、何と今年の初ライブ。彼らにとってもそうでしたけど、僕もそうでした。3月の半ばで今年初めて。とんでもないことです。もちろん、仕事をするようになってから初めて。ライブ自体が去年の12月の美里さんの武道館以来。何だか妙な気分でしたよ。
カーリングシトーンズというのは、2018年に結成された6人組。寺岡呼人さんのソロデビュー25周年を記念して集まったバンド、寺岡さんをリーダーに奥田民生さん、斉藤和義さん、浜崎貴司さん、トータス松本さん、YO-KINGさんという顔ぶれ。
でも、それぞれに奥田シトーン、斎藤シトーン、浜崎シトーン、トータスシトーン、キングシトーンという名前がついてます。全員がリードボーカルも作詞作曲も出来るという実力者が集まった、いわば余興バンド。日本では珍しい例でしょう。
アルバムは聞いてましたけど、ライブを見るのは初めて。面白かったですよ。全員が同等の力量じゃないと出来ない即興性に富んだ遊び心。普通、バンドはどこかでメンバーの自己顕示みたいなものがエネルギーになってるんですが、そういう感じじゃない。
バンドの枠がありつつ、その中でのセッション。それぞれが相手の手の内と駆け引きを楽しんでいる。アルバムの曲が中心なのは当然なんでしょうが、一番笑ったのが「ROAD TO 老後」と題されたコーナー。「CM王への道」というサブタイトルがついてました。
頼まれもしないのに、勝手にCMソングを作って売り込む、という企画。昨日の「お題」は「寿司屋」。くじ引きでイントロ、Aメロ、Bメロ、サビ、みたいに担当パートを決めて、しり取り風にバトンタッチで曲をつなげてゆく。全員がソングライターじゃないと絶対に出来ません。
全員がGSみたいに赤のミリタリールック。多重録音がスタイルにもなっている民生さんや和義さんがドラムを叩いたり、呼人さんがキーボーードを弾いたり、全員が芸達者ならではというステージ、楽しいライブでした。
僕は朝ドラとか見ないんで知らないんですけど、トータスさんは、今、「おちょやん」に出てるんですよね。何と「カーリンスシトーン一座」の寸劇までありました。それもトータスいじりを交えてでしたからね。それも笑いました。
ライブは迫力ありますよ。ギター4本。和義・トータス・YO-KING、浜崎貴司。ギターの音圧と音色が気持ちよく痛快なロックバンド。日本ではあまり例がないドリームバンド。どこまで定着するんでしょうね。
会場は有明の東京・ガーデンホール。去年の夏にオープンしたばかり。そこに行くのも初めてでした。8000人くらい入るのかな。でも、半分しか使わない感染症対策スタイル。密にはならないと思ったから行ってみた、というのもかなりあります。
新しいホールならではの立派さ。周りはお台場の超高層ビルと高速道路。近未来の東京という感じは武道館なんかとはかなり違います。隣は新しい高級ホテルでしたからね。雰囲気は一瞬ひるみます。
でも、改めて思ったのは、午後8時までの時短営業のややこしさ。周りにはお洒落なレストランとか和食屋さんがいくつもあるのに全部閉まってる。ライブが終わって食事をすることも出来ない。久々の自宅深夜食。肥満の元であります(笑)。
オリンピックとか、インバウンドとかライブ規模の拡大を見越して作ったホールでしょうが、フル稼働するようになるのはいつになるんでしょうか。東京の感染者数、再び400人台。でも、緊急事態宣言は解除されるそうです。
コロナの死者の90%以上が60代以上、というデータに背筋が寒くなりました。ライブも当分は、恐る恐るということになりそうです。というわけで、曲です。カーリングシトーンズ、「何シトーン」を。斎藤シトーンの詞曲です。じゃ、おやすみなさい。