横浜アリーナで行われた「デビュー15周年だよ!会いにゆくよ・特別配信ライブ」の配信中継。無観客ライブでした。通常のライブという形がとれない分のプラスアルファを意識したような内容。やっぱりテレビの歌番組とは違いました。
どこが違うか。テレビの番組よりも長い、有料なんだから当たり前か。オープニングを客席での3人で始めたり、ライブだと合間のインターミッションの時間を彼らの地元、FM YOKOHAMAのスタジオの生歌トークにしたり。
明日がデビュー日で、その日にエフ横のスタジオにいた、というゆかりのスタジオでデビュー曲の「SAKURA」をスタジオで歌うという趣向。横浜アリーナでも歌ってましたからね。二回、形を変えて歌うというのもこういうライブだからでしょう。
去年の秋のデジタルフェスよりもはるかにライブでした。テレビの歌番組みたいにCMが入ったりサイズを短くしたりという制約がない。スタジオのスペースも関係ない。椅子のないアリーナのフロアでアンコールの最後、「風が吹いている」を歌ったのも良かったですね。
客席とステージの高さが同じなのも路上出身らしい演出だと思いました。31日に新作アルバムが出るというタイミングの割には「これまで」に比重が置かれていた。15周年の区切りをつけて新作に向かう、という意識なのでしょう。
4月からはお客さんを入れてライブを始める、と言ってましたね。今、発表されていたのは大阪と名古屋、そこに5月の幕張メッセと6月の横浜アリーナが加わりました。本来は、この「15周年」もツアーのはずだった。何とか無事に行われることを祈るばかりですが。
テレビの歌番組よりもライブ感もあるし音楽的。趣向も凝らせる。ただ、お客さんがいることの「熱」みたいなものは求められない。僕の中ではやっぱり「次善」の形、という印象。きっとやる側もそう思っているでしょうから、言わずもがな、でしょうけど。
緊急事態宣言、解除、という方向なんだそうですね。結局、無策のまままたしても成り行き任せの人任せ。ライブが行われる、と手放しでは喜べない。複雑なところです。やってみてやっぱり駄目でした、が一番怖いわけですから。
それにしても2021年がこんな年になると誰が思ったでしょう。まあ、去年の今頃みたいにマスクが手に入らないというパニックはなくなりましたけど。NACK5の番組に送られてきたマスクで助かったことは一生忘れません。直接のお礼も言えないままになってしまっているのが心残りです。
というわけで、曲ですね。久々に聞いた、いきものがかり「風が吹いている」を。じゃ、おやすみなさい。