いやー、力が入りましたね。こんなに集中して音楽番組を見たのは久々、というか、思い当たらない。ということは初めてということか。フーっとため息が出るくらい。今、櫻井さんとMISIAの新曲「FORGIVE」、圧巻でした。
正しい音楽番組、あるべき音楽番組を見た、という感じですね。こんなに色んな人たちが出ましたよ、すごいでしょうという番組じゃない。なぜこの番組をやっているかという柱がちゃんとある。音楽の芯が通っている。
そういう柱を裏付けていたのがBank Band。apbank fesの中継とかライブ映像では見ましたけど。テレビでこんなにちゃんと見るのは初めてでしょう。史上最強ハコバンの真骨頂という感じでした。
ハコバン。専属バンド。色んな出演者の曲をバックで支えるバンド。apbank fesの出演者の演奏を一手に引き受けてました。その曲の良さを引き立たせてその上、歌い手の味を更に引き出す。みんな気持ちよさそうに歌ってました。
3・11と音楽、小林さんの存在が説得力にもなってましたね。普通の音楽フェス的番組じゃなくなった。「TO U」をあんな風に歌えるのはそういう音楽番組では無理でしょう。色んな場面が浮かんできました。
ファンキー・モンキー・ベイビーズもインパクトありましたね。東京ドームの解散コンサート以来。ファンキー加藤さんもモン吉さんもソロのインタビューはやってますが、やっぱり3人いると印象が違う。これはバンドと同じですね。
セキスイハイムでやってるのも良かったですね。みんな色んなことを思い出したりしているのが分かる。GLAYもみやぎひとめぼれスタジアムで20周年ライブをやりましたからね。東北の六魂祭にも出てました。
安心して見ていられたのは、出演者に馴染があったということも大きいですよね。昨日、書いたことの続きになりますけど、ボカロ以前の人たちだった。ちゃんとライブをやってきた人たちのパフォーマンスだった。
色んな要素がミックスされて番組の力になっていた。これも昨日の続きみたいになりますけど、まだ終わってない、という感じ。大丈夫、音楽は死なない。これは大げさか。話がつい大げさになるのも歳のせいです(笑)。
というわけで、Bank Bandの「TO YOU」を。櫻井さんとTERUさんのツーショットにちょっぴり涙が出そうになりました。震災でなくなった方たちと未だ故郷に帰れない方たちに思いを馳せながら。じゃ、おやすみなさい。