書き終えました。どうにかこうにか。何しろ「古事記」が絡んでましたからね。この年になるまでちゃんと読んだことがなかった。分かったようなことを書くのも気がひけるし、かといって避けるわけにもいかない。最後の難関という感じでした。
僕は小説家でもないですし、ノンフィクション一筋というわけでもない。ラジオで喋ったり音楽のコラムを書いたりというもうちょっと手軽な仕事が多いわけです。作家ぶったような偉そうなことは書けませんけど、でも、肩の荷が下りた感じはしてます。
これまでも何度か書きましたけど、連載を始める時には、もうちょっと軽く考えてたんですね。2018年の1月にFM COCOLO「LEGEND FORUM」で「松本隆特集」を5週間やって、その時のインタビューを使えばある程度書けそうな気がしたんです。
甘かったです(笑)。とんでもなかった。こんなに色んな人に書いてるんだ、こんなに色んな面を持ってるんだ、と毎回思い知らされて、途中でとんでもないことを始めてしまったと思ったり。遅かったですけど(笑)。
どこまで書き切れたかは別にして、「こんなにスケールの大きい人なんだ」と思てもらえるものにはなったと思います。やるべきことはやったかな、と。これから書籍にしてくれる出版社を探すわけですが、どうなるでしょうか。
もし、書籍になれば、これも一つの区切りになるでしょうね。氷室さんについて書いた原稿が、ああいう形でまとまったように。少しずつ思い残すことがなくなっていきます。そういう春なんでしょう。
JFN系の「MUSIC TIMELINE」も3月で終わり。他にも3月から形が変わるんでここまで、というのがいくつかあります。この先、どうしようかな、という気分。転機の年になるのかもしれません。
コロナ禍が終わってくれれば、この何年か出来なかった旅行をたくさんしたいな、とか。こっから「老後」が始まるのかなとか。まあ、続いていたものが終わる時には、そういう感じになるんでしょうね。
というわけで、今日はぐっすり眠れそうです。曲ですね、松本さんが詞を書いて富田恵一さんが曲をつけた富田ラボの曲「眠りの森featハナレグミ」を。昨日も原稿を書いている夢を見ました。何の原稿かは覚えてないですが。じゃ、おやすみなさい。