無事、終わりました。京都のホテルで行いました。昨日、明日インタビューなんですと書こうかと思ったんですが、三日間の詰め込みで頭がパンクしてしまって余裕がありませんでした。
ホテルでの収録というのも10年ぶりくらいですし、おまけに京都ですからね。やり直し不可能。状況も分からないし、岡林さんとラジオで会うのも初めて。取材自体が30年以上ぶり。どういうやりとりになるのか予測がつかない。
「J-POP LEGEND FORUM」、3月は5週。つまり一度に5週間分を収録するわけで、限られた時間で聞き切れるかどうか。もし、来なかったらどうしようとか。無事終わりました、というのは本音です。
岡林さんの52年間。新作アルバムを軸にしてそれぞれの時代のアルバムの中の曲を織り込みながら辿りました。彼にとっても、そこまで軌跡を網羅した話をする機会は多くないんでしょう。自然体、身構えることもなく話をしてくれました。
何せ、同い年ですからね。彼の方が2か月早いだけ。まった同じ時間を過ごしているわけで、それが気を許してくれた一番大きかった要因じゃないでしょうか。今回のアルバムでも歌われてますけど、このアルバムが最後かもしれないという認識。
もちろん立場は違います。彼の方が傷も深かったでしょうし、悩み事も尽きなかったでしょう。でも、こうやってこの年でマイクを挟んで向き合っている。お互いよくここまでやってこれたね、みたいな暗黙の肯定感。良い時間でした。
同じ時代を過ごしてきた人に対して、「やるべきこと」をやってないんじゃないか、みたいに思うことは結構あるんです。それが果たせないうちになくなってしまうという例が増えてますし。間に合った、という感じもしてます。
それもこれも新作アルバムが出たからですね。「もう自分には曲は書けない」と思っていた彼をコロナが変えた。いつまでも元気でいられるとは限らない、ということを身につまされた。自分でも驚いているという結果が新作アルバムです。
「LEGEND FORUM」の一週目はアルバムの全曲紹介です。オンエアは3月1日から8日、15日、22日、29日。こんなラジオ番組は二度とないでしょう。というわけで、今日も岡林さんの新作から「アドルフ」。ヒトラーですね。じゃ、おやすみなさい。