一日中、岡林さんでした。3月3日に新作「復活の朝」が出ます。FM COCOLO「J-POP LEGEND FORUM」の3月の特集で組めたらと思っているんですが、改めて聞き直さないととアルバムの総ざらいをしてます。
去年か。URC50周年のベストアルバム「青春の遺産」を作った時にURC時代の3枚、「私を断罪せよ」「見る前に跳べ」「俺ら いちぬけた」は聞き直してますけど、その先ですよね。ある意味ではそこからが岡林さんと言っていいでしょう。
松本隆さんのプロデユースの「金色のライオン」「誰ぞこの子に愛の手を」、コロムビアに移籍して美空ひばりさんに曲提供した演歌の「うつしえ」、身の回りの出来事を歌った「ラブソングス」、自分の中のポップスを引き出した「セレナーデ」。
そして、ビクターに移ってらの「街はステキなカーニバル」「ストーム」「GRAFITTI」は、ロンドンに行ったりしたことで新しい要素を取り入れている。加藤和彦さんがプロデユースしたりしてます。
西洋風な音楽に限界を感じて”和風”を掘り下げる中で独自の”エンヤトット”に取り組んでゆく。その激しい変わり方は、他に例を見ません。”フォークの神様”というようなレッテルがいかに薄っぺらいものかを実感させてくれます。
でも、通して聞く機会は多くない。「復活の朝」は、自分でも「最後のアルバム」と思っているようですし、一度全部通して聴いてみないとということで、今日と明日。まとめて聞きます。
今日は、ビクター時代まで。まとめて10枚。オリジナルの他に、73年と80年のライブ。面白かったです。自分のオリジナリテイとは何かを突き詰めてゆく。形は大きく変わるように見えて、芯は一貫している。
売れたとかヒットしたという物差しとは全く違うところの50年。そんな軌跡をどう辿るか。「最後のアルバム」の意味をどんな風に伝えるか。同じ年だから出来ることがあるんだろうな、と思いつつ明日も「岡林漬け」。漬物みたいですけど(笑)。
まあ、京都で農業やってる方ですからね。ある意味、漬物みたいな音楽なのかもしれませんが。でも、「復活の朝」は、いいアルバムです。73年の「金色のライオン」の現在盤みたいな印象もありました。
どの時代でもメロデイーの綺麗さは変わりませんし、辛辣さと剽軽さも失わない。通して聞くからこそ、という感じです。とは言いつつ、アルバム10枚は聴きごたえあり。明日も集中力との勝負です。
23年ぶりのオリジナルアルバム「復活の朝」からタイトル曲「復活の朝」を。じゃ、おやすみなさい。