明日が「MUSIC TIMELINE」の収録。二週録り。台本も二本。結構、しんどい。時間がかかるんです。これは年齢もありますけど、それだけじゃない。そういう番組なんですね。自分でしてしまいました。
「MUSIC TIMELINE」は、FM開局50周年に合わせて一年間限定で組まれた番組。今、全国29局ネットで放送してます。明日、収録するのは「2012年」と「1972年」。両方ともゲストはなし。一人でやります。
緊急事態宣言ですからね。ゲストをお願いしにくくなってしまいました。リモートはできれば避けたいんで、だったら一人で、ということにしました。何で時間がかかるか、というと、色々調べるんですよ。
その年の色んなチャート。年間チャートとにもいろいろあります。そういうチャートとデータ。発売日がいつで、どのくらい売れたとか、作家は誰だとか。そういうデータを全部調べて、その年のテーマを見つけてゆくんです。
「1972年」は、テーマがはっきりしてたから、それほど苦労はしなかったですね。「結婚しようよと元気です」。拓郎さんのあのシングルとアルバムが何を変えたか。そして、その年にデビューした人の顔ぶれを見直してみる、という60分。
連合赤軍事件とかあさま山荘とかあった年。政治への幻滅と音楽の希望。最近、あまり振り返ることのなかった年のおさらい。記憶の虫干し、というやつですね。記憶のダニ退治、は違うか(笑)。
面白かったのは「2012年」。何があったのかなあと。思い出せない。年表を見直したりランキングをチェックしたり。ランキングはAKB48ばっかりですからね。でも、ヒントはアルバムチャートにベスト盤が多かったことですね。
ミスチルの「Micro」「Macro」という2000年代のベストアルバム、プリプリの再結成ベスト、桑田さん、ユーミン、達郎さん。他にもゆず、コブクロ、EXILE、関ジャニもベスト盤がある。それをテーマしよう、ということで見えました。
2012年、何でベスト盤があんなに多かったのか。震災の翌年だったということが背景になっているのではないか、というような話をしようと思います。「MUSIC TIMELINE」、残りの年も少なくなってます。
感染者数、今日も2000人超え。都心に行くのがどっか気が重い、って昨日の続きですね(笑)。喫茶店にも入りにくいし。気が滅入る、これも昨日と同じ。あ、一昨日か。昨日も一昨日も分からなくなってるね(笑)。
曲ですね。2012年のベストアルバムの一枚、達郎さんの「OPUS」から「希望という名の光」。なくなった友人、戸井十月が最後に聴いていた曲だった、と今、思い出しました。こうやって故人のことを思い出すことが増えている冬です。じゃ、おやすみなさい。