戻ってきてテレビ番組を見たらNHKでジョン・レノンのドキュメンタリーをやってました。最近、歌番組のスペシャルが多いんで今日も何かやってなかったかな、と思ったらフジテレビの嵐の4時間番組でした。
で、ひょっと目を移したらジョンレノンだったんです。「イマジンは生きている」。やっぱり見てしまいました。内容は知っていることばかりですけど、改めて映像で見ると感慨深いですね。最近、涙もろいせいか、ふっと緩みそうになる場面もありました。
どこかというと、ですね(笑)。曲ですね。「LOVE」。ジョンが俳句が好きだった、という話を彼の自筆の辞書、というのかな。日本語と英語をイラストで意味が分かるようにしている絵を紹介した後に俳句の影響を受けていると紹介されてたんですね。
当時からなんてシンプルで美しい曲なんだろうと思ってましたけど、やっぱり流れですね。同じ曲でも流れの中で聞くと違って聞こえる。他の曲もそういう印象でした。「MIND GAMES」も久しぶりに聞いたんですが、いい曲でした。
この間、スタジオ・ジブリの機関誌「熱風」での「作詞家・松本隆の50年」でも書いたんですが、サブスク時代になって一番失われているのが「物語」じゃないでしょうか。この曲はこういう背景がある。こういう意味を持っている。
そのことを知ってから聞くのと知らないで聞くのとは印象が違う。そういう「物語」を伝えるのが、メデイアであり僕らではないか、と。まさにそのお手本のような番組でした。
礼賛、じゃなかったのが良かったですね。彼がアメリカ政府から反政府的人物として目を付けられていたとか、国外退去を命じられていたとか。音楽番組ではあまり語られないところもちゃんと追ってました。
ヨーコさんのことも肯定的でしたし。もちろん、今は彼女の許可が出ないと放送できないでしょうから、当然のことでしょうけど、ビートルズファンには、いまだにアンチヨーコという人は少なくないです。
今さら僕が言うようなことではないですが、ジョン・レノンは音楽的な実績だけでは語れない人です。人間としての軌跡。学ぶべきことがたくさんあります。最近、ちょっと遠ざかっていたかなあ、という感じだったんで、色々振り返りました。
「ギブ・ピース・ア・チャンス」のエピソードも紹介されてました。映画「いちご白書」のラストシーンで歌われたのが印象的でした。コロムビア大学のバリケードを舞台にした映画、最後に突入した警官隊を迎えた学生が床に座って歌ってました。
ということを書き始めると終わりません(笑)。でも、2001年のマンハッタンのテロの後にアメリカの大手放送局が「イマジン」を放送自粛曲にしたことは触れられてなかったですね。あの曲を目障り、と思う人も多いわけです。
コロナで再び、「イマジン」とジョンのメッセージが見直されているというのが趣旨。そういう普遍的な音楽。日本では中島みゆきさんもそんな一人でしょう。FM COCOLO「J-POP LEGEND FORUM」の来年1月の特集がみゆきさんです。
というわけで、クリスマス・イブに「イマジン」を。「Happy X’mas」もあるでしょうが。「イマジン」、色んな人が歌ってます。忘れられないのは、サザンがデビューしてすぐに後楽園球場のテントで行ったライブの一番最後に桑田さんが歌ったんです。え、こういう人たちなんだ、と思った記憶があります。
日本語で歌ってるという意味では、清志郎さんかな。”地獄”という言葉は使ってないとか、”資本主義と社会主義”という具体性とか。"”僕らは薄着で笑っちゃう”というのが清志郎さんらしい。鎧を着てないというニュアンスかなと思ってますが、
ジョンが歌いたかったかもしれないことを言葉にしている。訳詞を超えた訳詞。清志郎さんの真骨頂です。喪中だからメリー・クリスマスは自粛なのかな。じゃ、おやすみなさい。