久々でした。いつ以来だろうと思ったら、2015年のアルバム「hurray!」の時でした。すごいな、5年ぶりですよ。そういう感じは全くなかったですね。妙な言い方ですけど、阿吽の呼吸という感じのインタビュー。気持ちよかったです。
なんだろうな、聞きたいことと話したいことのテンポが合ってるというのかな。質問と答えがコール&レスポンスみたいに転がってゆく。一点の無駄もないやりとりでありました。こういうインタビューは年に何回かでしょうね。
新作アルバム「Boot Up!!」は、6曲入り。でも、全部タイプが違う。それぞれの音楽の色が鮮明。今までやってこなかったことや、今だから出来るようになったこと。吹っ切れたようなアルバムでした。
60代という年齢もあるのかな。若い頃には似合わないようなレトロも遊べる。初めて組んだアレンジャーが島田昌典さん。aikoさんとかいきものがかりで有名です。でも、彼女たちの音楽はストリングスの使い方がドラマテイックという印象だったんですが、そういう感じじゃない。
島田さんは、初めて人前に立った高校の文化祭で演奏したのがChage&Askaの「ひとり咲き」だったんだそうです。でも、Chage&Askaとは違うChageさんを引き出している。島田さんも遊んでいる。楽しくてしょうがない、というアルバムです。
ライブがない、人に逢えないというマイナス要因ばっかりだった年だからじっくり時間をかけられた。マイナスをどうプラスにするか、そういう有効活用に成功したアルバムと言っていいかもしれません。
アレンジャーには瀬尾さんも参加してますし。久々の対談で、彼の方から「やりたい」という希望があって実現したそうですけど、デビュー曲を手掛けた瀬尾さんと、それを人前で初めて演奏したという島田さん。いろんな必然が生んだアルバムということになります。
僕も前々から言いたかったことも言えました。なんでやらないんだろう、と思っていたことですね。やってほしい、でもいいかな。それはオンエアを聞いていただければと思います。来年のお楽しみ、という感じかな。
Chage&Askaと初めて仕事をしたのは、83年の代々木のライブアルバムの時。37年か。呼吸というのはそういう蓄積もあるんでしょうね。元気でいてほしいと思いました。というわけで明日は「MUSIC TIMELINE」の収録。何とか原稿も入れました。
昨日も寒かったです。今日も同じくらい。ついにヒートテックの登場です。布団も一枚増えました。曲ですね。Chageさんの去年のアルバム「feedback」の中の「たどり着いたらいつも雨降り」。モップスのバージョンなんですが、実に気持ち良かった。あのアルバムがあったから、今回があった、と言っていいでしょうね。じゃ、おやすみなさい。