ヴォーカルの加藤久さんの還暦記念ライブ。本来なら一回の予定が、二回にわけての公演。お客さんの数は半分。蜜を避けた状態。時間もやや短めではありましたが、まぎれもなくホールコンサート。ロック・コンサート。バンドの音でした。
久々でしたねえ。何しろ、8月か、加藤登紀子さんのオーチャードホール以来の有観客コンサート。エレキバンド。ドラム、ギター、ベースという楽器の音が一体になってぶんぶんしている。いや、いいもんだなあ、と思いました。配信では逆立ちしても無理でしょう。
これは言葉の綾、逆立ちする必要もありませんし、そんなことしながら配信ライブを見る人はいないでしょう。もう、逆立ちはできないか。無理やりすると血管が切れますね、というような話じゃなくて(笑)。やっぱり生のライブはいい、という話ですね。
大宮ソニックシテイだったこともあるんでしょうね。鈴木雅之さんいわく「ここには音楽の神様がいる」というライブ向きなホール。音がバンド向きなんでしょうね。タイトでしっかりと聞こえる。そういう環境だから、下手なバンドは下手さが露呈してしまう。
ベテランの確かさがちゃんと伝わる会場。彼らも「音楽の神様」に認められたということなんでしょう。彼らは来年が結成35周年。若い頃よりも魅力的になってるという意味では、今が旬のバンドということになりそうです。
照明も力が入ってましたからね。そこもライブハウスとは違ってました。大詰めでミラーボールが出てきたんですよ。「おう、ミラーボールだ」という感じ。今時、驚くようなことでもありませんし、むしろ古いとも言えますが、ジーンとしてしまいました。
ミラーボールと言えば、甲斐バンドの「百万ドルナイト」だったなあ、みたいな回顧モードになってみたり。昨日の「何となくユーウツ」モードは消えました。ライブで気分転換、こうやって生きてきたんだな、は大げさか。
コレクターズのインタビューは金曜日かな。明日は、FM COCOLO「J-POP LEGEND FORUM」の12月特集の収録。特集は浜田さん。例によって、本人は出演もコメントもありませんけど。詳しくは明日。というわけで、曲ですね。
ミラーボールの話が出ましたからねえ。甲斐バンド、「百万ドルナイト」を。79年の武道館。「79年のドラマはすべて終わりました。俺たちは80年代に行きます」。いいセリフだったなあ、と思いつつ。じゃ、おやすみなさい。