インタビュー自体は9日かな。明日、インタビューです、と書いたきりでそのままになってました。今日、大宮のNACK5で完パケ。つまり、デイレクターが編集したインタビューに曲を乗せたり説明を加えたりしてパッケージ化するという作業ですね。
インタビュー、面白かったんですよ。21日に発売になるアルバム「PERSONARITY」は、全15曲中、11曲が3月以降に書いた。去年から行っていたデビュー10周年ツアーも2月の終わりで中止。「STAY HOME」の中で作られたアルバムなんです。
秋田出身で大学は札幌。路上で歌っていてスカウトされて上京したのが2008年。10年以上の東京の生活でこんな家にいたのは初めてというおこもり状態で音楽と向き合った。そんな環境がそこここに反映しているアルバムです。
人に会えないという隔離生活で見えたこと。例えば、お義理で会っていた人とか、本当は好きでもないのに仕方なく付き合っていた人と、やっぱりこの人は必要なんだと本当に思えた人。自分の周りの人間関係が浮き彫りにされてしまったこと。
何が大切で何がどうでもいいのかが見えた来たとか。リモート飲み会の時の断り方の難しさが教えてくれたこととか。そういう関係の中での嫉妬心とか。部屋を舞台にした曲が多かったりとかね。
デビューアルバムのタイトルが「リアルタイム・シンガーソングライター」ですからね。自分の周りのリアルな日常から生まれた歌が自由に歌われている。何しろ一曲目の「八卦良い」には”FUCK YOU”という歌詞もありました。
10年間メジャーでやってきて見てしまった業界の裏側というか、いやな面、良い時はチヤホヤして売れなくなったら見向きもしなくなる業界の身勝手さとかへの気持ちをぶちまけている。
僕はいいんじゃないですか、という感じでしたけど、オンエアに二の足を踏む放送局もあるそうです。と思えば「東京うんこ哀歌」という曲もありますし。一曲の中にこんなに何回も「うんこ」という言葉が出てくる曲は初めてかもしれません。
友人から「今、品川駅なんだけど通路にうんこが落ちてて泣きそう」というメールが来て、すぐに浮かんだという曲だそうですけど、こんなことも歌になっちゃうんです、こんなに楽しめてます、みたいな面もある。
それでいて、「みんなに逢えない」という辛さは人恋しさもひしひしと伝わってくる。そんなアルバムなんです。インタビューはリモートだったんですが、話自体はまさに「濃厚接触」的なインタビューでした。
アルバムの中に「CLOSE CONTACT」という曲もありました。つまり、濃厚接触ですね。アルバムのタイトルになった曲「PERSONARITY」は、ラジオのパーソナリテイーのことを歌ってます。
彼はJFN系列の全国ネットで番組をやってますからね。以前のインタビューとは別人のように饒舌だったのは、ラジオの経験が大きかったでしょうね。「車の中で聴いているか?」「誰かと一緒に聴いているか?」という歌詞もありました。
ライブでお客さんに逢えない、という人恋しさとラジオのスタジオでリスナーに対してい感じている人恋しさ。それがアルバムのテーマのようにも思えました。オンエアは11月の前半二週です。
寒かったです。雨が浸みるようなお天気。収録が終わってそうそうに大宮を後にしました。この間発表された関東地方の「住みたい街」で大宮と浦和はベスト5入りしてましたね。在宅勤務が街の評価も変えている例でしょう。
というわけで、明日は何をするんだっけ(笑)。聞かないといけないCDが色々あるんだ。曲ですね。高橋優さん、「東京うんこ哀歌」を。いいとか悪いとか、色々あるでしょうが、こんな曲もあるよ、ということで。じゃ、おやすみなさい。