FM NACK5「J-POP TALKIN’」のインタビュー。10月21日に出る20枚目のアルバム「NOW」についてですね。アルバムは去年の8月の「Pacific」以来。でも、インタビューは一昨年以来ですね。去年はタイミングが合いませんでした。
横山剣さんは、今年還暦を迎えたばかり。同年代のアーテイストの中でもかなり異色の存在。それは、イメージよりソングライターとして、ですね。元々作曲家になりたかったもののなかなか歌ってもらえない。
何しろ、曲が書けないということがない。46時中頭の中で音が鳴っている。バイクでレースをやっている時にも曲が浮かんでくる。だったら、自分で歌おうということで始まったのがクレージーケンバンドでした。
作曲に目覚めたのが小学校の低学年。そのきっかけになったのが筒美京平さんだった。最初に買ったレコードがいしだあゆみさんの「ブルーライト・ヨコハマ」だった。ともかく60年代終わりから70年代のシーンの話は止まらない人なんです。
新作アルバム「NOW」は、そんなレトロ風で歌謡テイスト一杯の”ヨコヤマ・ソウル”が溢れてる。コロナでSTAY HOMEにならざるを得なかったという状況があってこその思い出の映画や車の名前が登場する私小説的アルバム。独壇場です。
彼がロックバンド集団、クールスのスタッフだったことは、どのくらい知られてるんでしょうね。70年代に達郎さんがクールスをプロデユースした時にその様子を目を皿ににしてみていた、という話もあります。
東京で活動していて横浜に戻ろうと決めたのが柳ジョージさんのアルバム「YOKOHAMA」だったんだそうです。ジョージさんも、彼が在籍していたゴールデン・カップスのルイズルイス・加部さん、マモルマヌーさんもなくなりました。
失われた横浜、古き良き不良の街・横浜。そんな時代を歌って行ける唯一の人ということになるんでしょう。貴重な存在であることを再認識したインタビューでありました。イーネ!です(笑)。
訃報、相次いでますね。書き込みでも教えて頂きましたが、みゆきさんや拓郎さんのツアー・メンバー、小林信吾さんがなくなりました。みゆきさんのツアーの時に取材する予定だったんですが、間に合いませんでした。
62才。早いです。みゆきさんはこの後、どうするんでしょう。拓郎さんが、最後のライブはもうできないと思う理由の一つでもあるのかなあ、と思ったり。メンバーやスタッフがなくなってツアーが出来なくなる。考えたくないですが。
クレージーケンバンドのオンエアは、11月の前半二週です。というわけで、曲ですね。新作アルバムのタイトル曲「NOW」。銀座ナウ、の”ナウ”。”ナウい”の「NOW」でもあるそうです(笑)。じゃ、おやすみなさい。